戦闘シーンがこれでもか!と続くが、緊張感、絶望感の中でも諦めない主人公アキラと、アルファの掛け合いが良いです。
普通ならここまでするの?という窮地に次ぐ窮地なのですが、不自然さも無く、全く飽きさせないスピード感があり、アニメでもこの面白さを再現するのは、難しいのではないか?と感じさせます。
戦闘以外のシーンでも、アキラ独特の価値観に基づく行動が、余計なトラブルを生み、また意外な幸運を呼び寄せます。
主人公アキラは、コンビニに行くように、気軽に殺人が起こる社会の中で揉まれ、自身も殺し過ぎて殺されるタイプなのですが、決して自身の利益の為に殺人は行わない独特の世界観を持ち、ただ自身の価値観の為だけに平気で命を賭けます。
善人ではないけど、悪人と呼ぶには余りにも純粋な人間であり、そこが非常に魅力的に感じられます。
ここまで続きが読みたい小説は中々無いですね。
書籍版は途中から全く違う話になっていますが、そちらも非常に面白いです。
寧ろ勢いで書かれたWeb版よりも、良く練られていると感じられます。
是非、小説版も読んでいただきたいです。
今後も楽しみにしております。