概要
詛え、愛おしく、狂わしく
横丁の横にそれた細い路の行き止まりに、ヨゴト画房と言う店がある。そこはその名の通り画房であり、そして、詛(のろ)いを売る詛い屋でもあった。
その店主、亘乎とその養い子の詞葉。亘乎と旧知の中である軍人、頼劾や検死医達。
彼らと、詛いを望む人達と、そしてその顛末。
ーー人が人を詛うとき、何を代償にし、何を得て、何を失うのだろう。
正気の皮一枚下にある人間の狂気を抉り、描き出す、オカルトサイコサスペンス。
※この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。
※小説家になろうにも掲載しています。
その店主、亘乎とその養い子の詞葉。亘乎と旧知の中である軍人、頼劾や検死医達。
彼らと、詛いを望む人達と、そしてその顛末。
ーー人が人を詛うとき、何を代償にし、何を得て、何を失うのだろう。
正気の皮一枚下にある人間の狂気を抉り、描き出す、オカルトサイコサスペンス。
※この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。
※小説家になろうにも掲載しています。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!人の感情こそ、赫赫たる地獄の底に満ちるもの也。
この作品を読んだ時に、どうも句読点の位置が気になりました。
読んでいてはたと気づいたのですが、どうも音声に近い打ち方なんですよ。語られる言葉、あるいはそういった伝承のようなもの……。そう感じた時、目蓋の後ろにこの世界が描かれました。
恨み、つらみ、苦痛……どろどろと抽出され、凝縮された悪意を見て「面白い」とのたまう彼。1人延々と嵐のように声を出す彼。あるいは唯々諾々とあるがままを貫く少女……。
語り部が口を閉じた時、まるで憑き物が落ちたかのように「文章を読んでいた」ことを思い出す作品。
別世界じみた要素が多いこともあり、私は平気でしたが……「素質のある方」は「彼」のように魅入られるかもしれな…続きを読む - ★★★ Excellent!!!この作品の色に囚われていく……!
新旧折衷のような独特の世界観に、背筋を冷たい指先でなぞるような、淡々とした文章。死体のような、生き物だったものの温度を彷彿とさせるこの作品に、読めば読むほどに囚われていきます。
少し話は変わりますが、私は『ジョジョの奇妙な冒険』が好きです。初めて読んだときは、話はおもしろいし、確実に好きなのだけれど、絵になかなか馴染めない。そう思っていました。ところが、気付けばこの作品はこの絵でなければ駄目だ、と思うようになっている。
この作品も、まさにそうです。正直、読み始めたときはどこか取っ付きにくさを感じました。が、相良あざみさんのこの文体でなければ、この恐怖の良さは味わえない、と自信を持っ…続きを読む