概要
この世の不思議に行き逢ったならば『猫の手』までご一報を。
そこに、仁科という名の若者がいるのだが彼にはどうも特異な能力があり、なんと妖を視るらしい。
雑貨屋を開いているが、扱う品はどれもこれも珍妙なものばかりで、店主自身もこれまた妙ちくりんな格好をしている。
腕は確かなんだが、あまり関わらないほうが身のためだ。怪異なんぞ、知らぬほうが幸せだ。
しかし、どうにも上手くいかないのならば訪ねてみるといい。
この世の不思議、怪異、災厄を解決に導く霊媒の仕事を請け負っているそうだから、およその力にはなってくれるだろう。店主に気に入られればの話だが――
何時の世も、人が在る限り不思議というのは廃れることがない。時を越えて語り継がれる怪異譚、ここに開幕。
※完結しました。ご高覧誠にありがとうございます。
※追記(2019.9.27)、回顧録集に目録と、巻末
雑貨屋を開いているが、扱う品はどれもこれも珍妙なものばかりで、店主自身もこれまた妙ちくりんな格好をしている。
腕は確かなんだが、あまり関わらないほうが身のためだ。怪異なんぞ、知らぬほうが幸せだ。
しかし、どうにも上手くいかないのならば訪ねてみるといい。
この世の不思議、怪異、災厄を解決に導く霊媒の仕事を請け負っているそうだから、およその力にはなってくれるだろう。店主に気に入られればの話だが――
何時の世も、人が在る限り不思議というのは廃れることがない。時を越えて語り継がれる怪異譚、ここに開幕。
※完結しました。ご高覧誠にありがとうございます。
※追記(2019.9.27)、回顧録集に目録と、巻末
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!怪異には理由がある。それをあるべき様にするのが主人公の仕事。
これだけ魅力に溢れすぎていて、紹介文に迷った作品はない。主人公たちのキャラクターも立っていて、飽きが来ない。そして怪異の設定の仕方が凝っている。普通の「人間対怪異」ではなく、単純に「怪異と人間が仲良くやっている」というのでもない。この作品における怪異には起こるべくして起こった理由があるのだ。主人公たちはその理由に迫ることで、怪異を解決していく。まるで「謎解き」のような作品でもあるのだ。幻想的な和風ファンタジーと侮るなかれ。その本質は、人間にも、もちろん読者自身にも向けられている。
激しい異能力バトルなどのハイファンタジーではないが、小生はこのような作風が個人的に大好きだったので、この作品…続きを読む - ★★★ Excellent!!!ダーク・ハートウォーミングストーリー
櫻幹編という一つの章を読み終えた時点でのレビューです。
人の恐れの心と、人の心にある畏れという2つの感情が絡み合うストーリーでした。
だからこそただ怖いだけでなく、読み手の心にも訴えかけてくるゾクゾク感が何処か心地良くもある。そんな不思議な魅力がオススメポイントになるかと思います。
この作品のホラー要素の軸となるのはいわゆる怪異でおぞましいのですが、それに対する主人公の男が例えるなら『良薬口に苦し』みたいなヤツで、
まあ憎らしいけど頼もしい!
中々に魅力的です笑
大人になる事で希薄に、ある意味ではなあなあになっていく畏れという感情。
しかし畏れがあるから背筋がピシャッと伸びる、目…続きを読む