概要
世直しを夢見る才女が仕えたのはまさかの悪女だった!
美形の花鳥史に計られ後宮に入ることになった下級官僚の娘、暁蕾(シャオレイ)。特殊能力を使ってお仕事を頑張る暁蕾だったが、後宮の悪女と呼ばれる貴妃と出会う。
※2025/01/12、GAノベル様から書籍発売されます!
※2025/01/12、GAノベル様から書籍発売されます!
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!良い意味で裏切られた傑出作!!
まずは、おあしす先生に書籍化のお祝いを申し上げます!
本を拝読しましたので、こちらへレビューを贈らせていただきますね(^^)
その昔、大学生になったばかりのときに、『後宮小説』という作品に出会ったことがありました。
あれから35年余り、とあるきっかけで知った書籍の発売告知が、私を『後宮』という言葉と再会させてくれました。
その作品は、『後宮の備品係』。
このタイトルを見た私は、じわりと『後宮小説』の良質な読了感を思い起こし、表紙イラストの美しさも手伝ったためか、気が付けばいつのまにか予約を完了していました。
本を予約した後、私が勝手に想像していたこの作品は……、かつて読んだあの作品の…続きを読む - ★★★ Excellent!!!絶妙な読後感に向けて一気に走り切る語り口。
読み終わってみれば、物語の最初から最後まで美しくバランスの取れた小説。
連載ものとして書かれたのではなく、ひとつの長編としてきちんと書き終えたものを分割して投稿されたような無駄のない印象。
物語の終結も、読者がその先に思いを巡らせて想像を楽しむ余地を残した読後感。
この読後感、紙本の良作ではしばしば味わえますが、連載で味わえるのはそうそう覚えがありません。
また、余情なく語り尽くしてしまうことが多いWeb小説に慣れた方は物足りなく思われることもあるかも知れませんが、私には、この終結は絶妙で、この作品の価値を下げず印象を後に残すものであるように思えます。
絶妙です。