本作品の魅力はなんといっても、ヒロイン暁蕾の聡明さでしょう。
屁理屈だとか生意気だと受け取られたりしますが、相手を言い負かす様は読んでいて爽快感バツグンです。
暁蕾は知識があるだけでなく、周囲を見て動くことのできる人物のように見えます。後宮で働くうえで、人間関係はとても大切なもの。
仕事仲間。上司。謎めいた貴妃。重要な役職を追われた男。なにか腹に抱えていそうな役人。
個性的かつ怪しげな人物たちが勢ぞろいしています。
油断のならない後宮で、この先暁蕾がどのような働きをするのか。
先の展開がとても楽しみな作品です。