ダーク・ハートウォーミングストーリー

櫻幹編という一つの章を読み終えた時点でのレビューです。

人の恐れの心と、人の心にある畏れという2つの感情が絡み合うストーリーでした。

だからこそただ怖いだけでなく、読み手の心にも訴えかけてくるゾクゾク感が何処か心地良くもある。そんな不思議な魅力がオススメポイントになるかと思います。

この作品のホラー要素の軸となるのはいわゆる怪異でおぞましいのですが、それに対する主人公の男が例えるなら『良薬口に苦し』みたいなヤツで、

まあ憎らしいけど頼もしい!
中々に魅力的です笑

大人になる事で希薄に、ある意味ではなあなあになっていく畏れという感情。

しかし畏れがあるから背筋がピシャッと伸びる、目が冴える。ちゃんと生きようと思える張り感も生まれるのではないでしょうか?

そういう事を気付かせてくれる作品です。大人の心に効きますよー。

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