概要
【第30回スニーカー大賞:あらすじ ⚠ネタバレ有】
希少な精霊魔法の使い手のカイ。彼は、資産家だが下級貴族の叔父の養子。義父と義姉とともに暮らしている。
そんなカイは、魔導騎士になりたい。理由は、片思い相手のアリサ王女のそばにいるためだ。しかし、精霊魔法の使い手であるのに、彼は魔導騎士見習いの試験に落第する。どうやら落選の理由は能力ではなく身分の低さらしい。そうと勘づいた義姉のロザリーは、カイ本人よりも激怒。とはいえ、カイたちには結果をくつがえせない。
しかたなく、カイは魔導騎士の道をあきらめる。ところが、幸運にも王女専属の書
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!二人に身分差の違いこそあれど、その想いは……
異世界転生の記憶がある王女アリサ、その補佐官を勤めるカイ。
異世界転生というと、それを活かした新たな開拓や開発といった物語が多い中、アリサは王女として生きています。
前世の記憶を活かすどころか、不思議な事を口走る変人扱いまでされてしまう始末。
もちろん、全ての人物がアリサの言葉を否定する訳ではありません。
アリサの側で、アリサの事を支える人物――それが、幼馴染でもあるカイです。
二人は幼馴染で王族と下位貴族の立場でありながらその信頼関係は序盤から大きく映ります。
その信頼こそが、この物語の鍵とも言えます。
そして、アリサの異世界転生前の記憶は物語のスパイスです。
その記憶が、面白さを…続きを読む - ★★★ Excellent!!!転生者を見守る、専属書記官が綴る物語。
『第七王女は精神を病んでいて、現実と妄想の区別がついていない』と噂される、アリサ王女であったが、時折驚くような考えや知識を発揮することに気付いた王妃。
自分は転生者だといい、前世の話をしては、不思議ちゃん扱いされている模様。しかしそれを才能と考えた王妃が、アリサ王女の話を記録するためにその内容を書き留めさせることにした。
それが、この物語の主人公、カイ(僕)の仕事で、第七王女専属書記官という肩書である。
物語の視点はこのカイ(僕)の視点で展開されるため、アリサ王女(転生者)視点ではないのが一番の魅力。
個性的な仲間とともに繰り広げられる物語や、カイ自身の謎まで。
さまざまな伏線があ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!転生王女の言葉を信じるのは、両片思いの専属書記官
本作の面白いところは、転生者が主人公ではなく、王女となった転生者の専属書記官であるところ。
王女アリサは元日本人の転生者で、前世の知識が有用なため、その言葉を記すために専属の書記官がそばについている。それが主人公のカイです。
当然、前世が異世界人だったと言えば周りの反応はお察し……。
ですが、周りがアリサを軽んじようと、カイはアリサの言葉を信じ、書き留めます。
ですがですが!
その前世の言葉は『ピンポンダッシュ』のような役に立たないものが多い!
そんなコメディを交えつつ、その根幹には身分違いの両片思いという恋愛ファンタジーがあります。
そして最後に言いたいことは……
『酒は飲んでも…続きを読む - ★★★ Excellent!!!あなたもきっと、二人の恋を応援したくなりますよ!
家族との縁が薄くて、叔父一家の養子として育ったカイと、前世の記憶を語って変人扱いされてしまった第七王女のアリサ。
心の片隅に孤独を抱えた二人は、ある舞踏会の夜、運命の出会いをはたします。
寂しさを補い合うように仲良く過ごす二人。
二人はお互いを大切な人と思い定めますが、実は両想いと言うことには気づいていません。
やがてカイはアリサ専属の書記官として採用されますが、二人の間には身分の差と言う大きな壁が立ちはだかります。
時に壁の前に立ち止まりながらも、常に一生懸命アリサのために行動するカイはとても強くて優しくて、本当にカッコイイです。
そしてアリサも、王女と言う身分に甘えるこ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!片想いの相手は妄想癖ありの王女さま!?
異世界が舞台のファンタジーです。
面白いのは、転生者の王女がヒロインなのですが、彼女が主役ではないところ。
前世の記憶を持つ彼女は妄想癖王女といわれ理解者がおらず涙していました。そこへ温かい手を差し伸べてきたのがカイ。彼が主人公なのです。
このふたりが出会い幼馴染として互いに理解し合いながら成長するのですが……ふたりには身分という壁がありました。
カイ視点で展開する物語は、差別や無理解に苦しむ姿を描きつつ、全編を通してほんわかとした優しさに包まれています。
王女に恋心を抱きつつも、身分差があるため、それをくちにできないカイ。
そんなカイに対して、つらくあたってくるライバルや、お節介…続きを読む - ★★★ Excellent!!!身分違いでも勇気を出して、想いを貫く素敵な恋。
前世は日本人。異世界転生したと言い張る王女を見守るために、魔導騎士見習いになりたい主人公。
残念ながら魔導騎士見習いに合格することはできませんでしたが、王女の専属書記官になることに。
王女の異世界トークを唯一信じてくれる幼なじみの主人公と王女ですが、王女はいまだに王族の証である『芽吹きの祝福』ができません。
そんな王女に貴族との縁談がおこります。最初は優しくて爽やかに見えた相手の真の狙いは……。
果たして主人公はこの縁談から王女を救うことができるのか……。
コメディ要素もあり会話も楽しくてテンポよくストーリーは進みます。
前世で亡くなった真実も解き明かされ、王女と専属書記官の身分違…続きを読む - ★★★ Excellent!!!僕の幼馴染みは、前世の記憶を持つお姫様
前世は日本人で、異世界のお姫様に転生したアリサ。
いわゆる異世界転生ものですが、本作の主人公はアリサではありません。アリサの幼馴染みの、カイという男の子です。
転生した本人ではなく、別キャラが主人公というパターンは珍しいのではないでしょうか?
アリサは知り合いに前世の事を話すも、なかなか信じてもらえないのですが、このカイ少年は彼女の事を信じてくれて。成長した後は、アリサを支える専属書記官となりました。
そして定番の、実はアリサにこっそり恋心を抱いているという設定も、もちろんありますよ。
身分差があるため想いを告げるなんてできずに。それどころか恋敵まで現れて、カイの悩みはつきません。
しか…続きを読む