二人に身分差の違いこそあれど、その想いは……
- ★★★ Excellent!!!
異世界転生の記憶がある王女アリサ、その補佐官を勤めるカイ。
異世界転生というと、それを活かした新たな開拓や開発といった物語が多い中、アリサは王女として生きています。
前世の記憶を活かすどころか、不思議な事を口走る変人扱いまでされてしまう始末。
もちろん、全ての人物がアリサの言葉を否定する訳ではありません。
アリサの側で、アリサの事を支える人物――それが、幼馴染でもあるカイです。
二人は幼馴染で王族と下位貴族の立場でありながらその信頼関係は序盤から大きく映ります。
その信頼こそが、この物語の鍵とも言えます。
そして、アリサの異世界転生前の記憶は物語のスパイスです。
その記憶が、面白さを際だて物語に深みを与えると言っても良いでしょう。
筆者様の明るい物語に、二人の掛け合い、そして、信頼以上のアリサとカイの関係の展開と楽しめる要素はたくさん!
オススメです。