概要
これは自己保身のために「良い子」を演じていた僕が成長するにつれ、「ろくでなし」になるまでの話。
※この作品は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。
この作品は、「おめでとう、俺は美少女に進化した。」に登場する篠崎一真(しのざきかずま)が今の彼になるまでの話です。
本編の登場人物は、ほぼ出てきませんので、本編未読の方も大丈夫です。
一真のその後が気になる方はおめ俺本編をどうぞ。安心すると思います。
なお、小説家になろう版とは構成を一部変えているので、読み比べてみても面白いかもしれません。
12万pv突破しました。応援ありがとうございます。
【オススメ読み進め順序】
《1》おめでとう、
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!ろくでなしの僕は、それでも強かに胸を張って生きていく。
言わずと知れた「おめ俺」のスピンオフ作品、ということで前々からタイトルは聞き及んでいました。
ただ、スピンオフということでこれまで二の足を踏んでいたのですが、ふと試しに1話をと読んでみて……気がついたら読破していました。
なんという引力でしょうか。
タイトルやあらすじ、タグを見ればお分かりの通り、これは全くもって優しい物語ではありません。
1人の哀しい少年が、1人のろくでなしになるまでの軌跡を辿った波乱万丈も甚だしいお話です。
内容が内容だけに、受け付けない人はいるでしょう。
痛々しい展開に目を背けたくなる人がいるかもしれません。
けれども、一人の人間が懸命に生き抜いたひどく歪な轍が…続きを読む - ★★★ Excellent!!!この色男、人生波乱万丈につき
人間というのは、多かれ少なかれ他人の顔色を窺って生きている。
相手が望んでいることをやって、相手から好意を勝ち得て、そして相手を支配しようともくろむ。
残念ながら、人間の本質というのは、たいがいそれだ。
この小説の主人公、その半生は不遇であったと言って間違いはない。
おおよそ幸せとはかけ離れた幼少期をすごし、そのあとも修羅場や愁嘆場の連続だ。
本人に問題があったというなら、それまでかもしれない。
だが、彼はそれでも、最善を尽くしてきたのだ。
ときにはねじけたことも考える。
相手を毀してしまおうとも考える。
突き放すのに、依存も高い。
だが、それは前述したとおり、人間の本質なのだ。
だから、…続きを読む - ★★★ Excellent!!!想像以上のろくでなしなのに、キャラへの愛情が深まる名スピンオフ!
吐き気を催す邪悪。
『おめ俺』スピンオフの主人公・一真さんは、まさしく、そう呼ばれるべき自分の行動の数々をさりげない言葉で淡々と読者に語っていきます。
本当にもう、ね……。この場では言えないようなえげつないことをたくさんやらかすのですよ、彼は……。
それなのに、読めば読むほど一真さんに愛着がわいてしまうという、なんとも不思議な現象が起きてしまいました。
まさに、和久井さんマジック!!
一真さんは、たしかにろくでなしな男です。でも、幼い頃から読者もドン引くようなろくでもない目にたくさん遭ってきました。最初は自己保身をしていただけのはずが、いつの間にかろくでなしに進化してしまっていたのです…続きを読む - ★★★ Excellent!!!静かに、淡々と、人の好奇心を抉り取る
本編未読です。見終わった後、本編を読んでおけば良かったと後悔しました。
物語としてはスピンオフの体裁を取っています。そのため、本編未読で読んだ場合、視点人物の篠崎一真に興味を抱けるか否かで評価が分かれるところかと思います。
私の場合、まるで人の人生を覗き見るような感覚でサクサクと読み進めることができました。
一真自身は確かに確固たるろくでなしですが、相当に優しい人物で、その優しさ故にろくでなしになってしまった顛末が語られます。
優しく、器用で、人の機嫌を伺うのも得意(共感し、おもんばかるのが得意というわけではないことに注意)。故にある程度の危機も破綻無く立ち回れてしまう。それが彼をろ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!禁断の世界をのぞいているような気持ちになる作品です。
【祝! 改稿版完結!】
おめ俺に登場する一真さんの生い立ちを、本人の叙述の形で書かれています。
もちろんおめ俺を読まずとも楽しめますが、後半は読んでいた方が「ああ、なるほど」とニヤリできるでしょう。
最後まで読めば、一真さんは自分で自分の歪みを知りつつも、仕事として割り切りきれない心の動きもあることがわかります。
とはいえ、作中には不倫、愛人、援交、BL、別れさせ屋等々が登場し、禁断の世界を覗いているような気持ちになります。
そして、その悩みも見えたり……。
読む人を選ぶかもしれませんが、私はお薦めします。
あ、あと。おめ俺もお薦めします。是非お読みになってください。
こちらとは雰…続きを読む