梧桐 彰

主人公とその周囲の身なりや行動、時間軸などを考えつつこれが伏線？これも？と頭をひねりながら読んでしまいました。ホラー的でミステリ的で見どころいっぱいです！

分類は伝奇。ファンタジー的な設定と展開ですが、内容は硬派ですね。で、まずとにかく文章がいい。それはもうとにかくいい。19世紀ロンドンの作品は定番の舞台で私もたくさん読みましたし私も…続きを読む

この手の作品は必ずどこかで失速すると思っていたのですが、いやはや中盤も後半も粘る粘る。 風土に由来するネタを巧みに組み合わせてヒロインにやらせるだけやらせて勝ち逃げのように終わる。…続きを読む

禁猟というのは難しいテーマの一つだと思う。なにしろ人間が人間の都合で決める規則だし、そのどこまでが妥当かなんて人によって感覚が違う。 なので異世界であってもイデオロギー的なものがど…続きを読む

架空の話なんですね。

面白かった。トラウマを抱えた人たちの葛藤が丁寧に描かれていて、お互いの会話の端々に過去を拭おうとしても拭きれない感じがある。キャラクター同士の距離感もとてもリアルに感じられた。笑い…続きを読む

異世界へ行く話というのは昨今の流行ですが、この話は現実社会の常識を異世界へ移植するようなタイプのものとは全く違う。異世界に不慣れなために感じる戸惑い、その一方で感じる世界への憧憬。…続きを読む

シンプルながら味わい深い。

いや、いろんなこと考える人がいるもんだなーと思いました。 ちょうど息子が幼稚園に入った時期なので、現実のシーンを思い浮かべながら楽しめましたね。魔王の戸惑い方が妙に真に迫っていて良…続きを読む

なんか海外物の翻訳っぽいなーと思って読んでましたが、ブラッドベリ的な文体にちょこっと藤子不二雄的な皮肉も効いていてクスッとしてしまいました。 アイルランド絡みのディティールも作品の…続きを読む

とにかく作者が楽しそうに書いているのが伝わってきます。そこがいいです。屈託がないというか、変にひねっていない素直なストーリーに明るく朗らかなキャラクターたちに、ゲームショップという…続きを読む

三銃士よりも史実よりだけど完全には史実ではなくて。 恋愛話に陰謀話に法律にアクション。いろんなテーマをぎゅっとつめこんだストーリーは読みごたえ抜群でした。この作者さんの小説はどれも…続きを読む

思春期の恋を描いた話は多いけれど、この話はそれだけでなくもう少し複雑。おぼろくんの儚さとそれを想う切なさがとても繊細。いろんな人に読んでほしいお話だなと思いました。

予想をひとつこえるレベルのはちゃめちゃでございました。
(´・ω・)

これはギャグだw

いわゆるキワモノ的な話ではありますが、作者さんがこの作品を通じて訴えたいことがストレートに伝わってきました。社会は醜くてもその中には美しい人がいるという、普遍的なテーマはやはり引き…続きを読む

こういうタイプの作品が一定数あることは知っていましたが、あまり触れる機会はありませんでした。作品で扱ってる時代にもあまり詳しくなかったので、ほぼノーヒントで読みました。 まずは今…続きを読む

私はこれでもけっこう東洋史ものを読んできたつもりだ。なので、最初は当然、本作もそういう多くの一つとして、上から目線で想像していた。 「うっせえ黙って読んで感激しろ！」 そんなこ…続きを読む

チートも魔法もいらん、ゲンコツでぶちのめせ！ 作者さんと繋がって以来、ずっと彼の格闘もの読みたいなーと思っていたんですがね……もう最高です。こういうど真ん中を突き進む空手ネタって…続きを読む

これを俺が書いたならどんなに嬉しかったろうなと思います。
奇抜なだけでなく内容もとても面白かったです。

好みの話でした。
こういうのも書くんですね。

面白かった。村上龍みたいな客観的な視点からエログロを描写する手法は他の作家でもいくつか読んだことがあったが、加えてその意識が本当にXXして最後にXXするというところまでは予想しなか…続きを読む

この度は「クマ殺し空手地獄」を選んでいただきありがとうございました。本来の受賞者が全てこの私めの鉄拳に倒れたこと、やはり日頃の鍛錬こそが信頼できるのだと改めて思いました。 初版は…続きを読む

ミステリ好きな人にはバッチリおすすめです。学園の雰囲気が特に良い。

小説における「戦い」というのはアニメや漫画のそれとちがって、視覚に訴えることは難しいので、どうしても内容で勝負ということになる。 そのため、多くのバトル小説、アクション小説では、こ…続きを読む

襄陽と樊城は三国志演技でも名シーンを続出させた場所だが、この話の時代は南宋。結局攻めてくる金軍も守る南宋軍もその後モンゴルにボコボコにされて消え失せるので日本人にとってはあまり印象…続きを読む

小説では細かい描写が必要なのでとても助かりました。一応ひいたことはありますし弓道の高段者も知り合いにはいるのですが、検証や肉付けにとても役立っています。ありがとうございます。

まずは第一部を読みました。 時代物としても剣術物としても面白かったのですが、この話の本質はやはり父を見る子の話と思います。 子があまり多くを語らない父の行動を見て、なぜそうしたの…続きを読む

なんで小説を読むのかといえば、幸せな気持ちになるために読むんですよ。 難解なひねりも流行へのおもねりもない、ひたすらに自分の好きを貫き通す、この開放感を与えてくれるのは古月さんの…続きを読む

王道のサクセスストーリー。献身的な主人公の努力が見どころです。
プラトニックで媚びてなくて、熱を感じる良い作品でした！

重層的な構成に巧みな人物描写。なにか書くならこのレベルを目指したいですね。

丁寧な心情の描写と新撰組を扱った作品らしい悲哀。
心底このテーマに打ち込んだ人の作品だなあと思いました。

まずこのジャンルで乗り込んだ意欲がすごいっす。

この威圧的な塔、ヘイムダルの物語は他の作品でも読んでみたいですね。

九州を離れた２人の生活。 この方の方言や地方の描写を交えた表現が本当に好きです。 目の前の課題をこなす毎日を過ごしていても、お互いの目を見ればその向こうに静かで広い故郷。私もそう…続きを読む

想像してた以上にしっちゃかめっちゃかだった。
(´・ω・)

企画中、オチがついてる作品の中で一番キモを抜かれたのがこれでした！

すげえおっかねえ話だった。
夏の怪談みたいだ。

新婚さんいいですね。２人とも可愛いです。

ラストでひっくり返してくるだろうとは構えてましたが、こういう感じとは思ってませんでした（実は愛情が冷えてるとか、そんなのを想像してた）。 テーマを意識しつつしっかりストーリーも入…続きを読む

なにかおかしな状況なのはわかるけれど、普通の空間のように見える。会話の方で匂わせ地の文で驚かされる多段構え。技巧的で面白かったです。

重曹がヒットして電車の中で吹いてへんな顔をされたのはナイショだ。

いじめられっ子が立ち上がる話。
ボクシングと拳法がそれぞれに魅力的に書かれていて好感。こういう話がもっと増えてくれるといいなあと思うのです。

短編はやっぱりこういうのがないと。
素敵な奥さんですね。

なんかすごく素直に感動できました！ 恋愛とSNSって多分最近の小説では普通に増えてきたテーマなんだと思うけど、この作品はとにかく２人の距離感がすごく良く書けていて、主人公を応援する…続きを読む

私は駅馬車もオレゴン魂も大好きですので、作者の意図通りに楽しめたと思います。 西部劇というのは一種の様式美にまでなっている、いわゆる完成されたジャンルなので、どうやってそれを日本…続きを読む

全編を通してのノリが武道的で面白かったです。会話とか行動がカンフー映画で見るような軽快さ。
熱血漢の集う勢いある作品だなあと思いました。

新撰組の小説は無尽蔵にありますが、この作品で注力しているのはキャラクターだなと感じました。なにを考え、どう感じ、他人をどう見ていて、それによってどう考えたのか。そういうキャラクター…続きを読む

ヒロインがいいです。ラストであれっと思いましたが、そこもまたいい。
ふんわりとした優しくてお腹がへってくる、あと、亀がかわいいお話でした。