女子大生、下吹越エリカはイケメン教授、南雲仙太郎に卒業論文の相談を行き、そこで南雲がエロラノベ作家だという事を知った。
そこにあったエロい・・・・・・原稿を読んで。
そりゃ、うら若き乙女がそんなもん見たら「なんじゃこりゃー!?」となるでしょうな。
てか、そんなものそこに置いとくな。
と言いたいけど、そんな事言ったらダメですよね。
その後は秘密の共有とか、卒業論文のサポートを受けていくうちに芽生えた感情、友人との関係、勘違いなど・・・・・・特に終盤は大ピンチになりますが、さて?
あと登場人物の一人鴨井ヨシヒト、ずっと出ている訳でもないのに、インパクトが強いです。彼ってキモいといえばキモいのかもしれませんが・・・・・・出来れば彼のその後も見たいな、と思ったりしました。
ストーリーも面白いですが、卒業論文のテーマにある参考文献やプログラムに関しても読んでみたい、そういうものもあるんだと、興味が湧いてくるかもしれませんね。
各話のタイトルも目を引きます。どんなふうに書かれているのだろうか、と。
それは読んでからのお楽しみ。損はしません。
卒業論文はどうなる? そして二人は? と読むと気になって読み進められる物語。
皆様、ぜひ読んで欲しいです。
教授はなぜラノベ作家になったのか?
しかもエロラノベ作家に……
その解が語られた時、僕は震えるような感動を覚えました。
タイトルで食わず嫌いはいけません!
"挿入してもイイですか"
"前から揉んでもイイですか"
サブタイトルに一歩ひいてもいけません(笑)
これは、作者からあなたへの挑戦状なのです!
創作を愛する心があなたにあるや否や?
飽くなきアカデミックな探究心こそ、この物語の真骨頂!
女子生徒に人気のイケメン大学教授は、実は気鋭のエロラノベ作家だった。
教授とヒミツを共有するドキドキ感や、女子生徒同士の駆け引きと友情、主人公のピンチ、そして華麗に窮地を救う騎士(ナイト)は登場するのか!?
どのシーンを切り取っても美しい。
「読むのが楽しい、続きはよ! そして読了後はスカッとさわやか」
そんな物語に久々に出会うことができました。
ラノベのような読みやすさと本格派のストーリーの融合!
そんな未知の体験を、ぜひあなたに。
(作品タイトルからある程度推察できると思うので、それを前提に……)
「……ふふふ、私の秘密を知ってしまったな!(にゅるんにゅるん)」
「き、教授! その謎の触手は一体……」
「バレてしまったからには止むを得ん! こうなれば君には、我が学術研究の礎となってもらう! さあ、私の触手攻め描写のリアリティを強化するため、このにゅるにゅる実験の被験者になるんだ!!」
「いやぁ~/// らめぇ~♡♡♡」
「ハッハッハッ! いいぞ!! 素晴らしいデータが採取できた!! これで君の卒業単位もバッチリだ!」
……的な展開にはなりません。残念ながら。
あっ、「らめえ~」的な描写は出てきますので、その点はご安心を。
この作品は大学のアカデミック環境を舞台とした、卒論ラブコメです。
初めは上記のような展開を想像していた私ですが、いい意味で裏切られました。
作品自体は、非常に真っ当なラブコメディーです。
卒論をテーマに組み込んだ作品自体が珍しいと思うんですけど、作中の社会システム学とかプログラミングの説明部分などが結構本格的で、「へー、そうなんだー」と普通に感心してしまう場面が多々ありました。
不倫や魔界将軍ラスプーチンなど怪しげなワードもちょこちょこ出てきますが、ストーリーがとてもよく練られているので、ストレス無く読み進めることができます。
主人公エリカちゃんのキャラも良かったですが、特に南雲教授のキャラが、「もしや、作者さま自体がアカデミック関係者か……?」と邪推してしまうほど、しっかり作られていたと思います。
こういう地頭のいいキャラをちゃんと描写できるって、凄いです(うっとり)
作者さまへの尊敬の眼差しで、股間がラグナロクでございます。
あと、最後に一言。
鴨井くん、最高にキモかったぜ!(褒め言葉)
オタク文化に全く馴染みのないエリカが偶然憧れの教授がラノベ作家であることを知ってしまう。初めは拒否反応を示すエリカでしたが……
ラノベに対し熱弁をふるう南雲教授に思わずツッコミを入れたくなったり、なるほどと頷いたり、気がつけばエリカと一緒に翻弄され、夢中になって読みました。
サクサクとテンポが良くて嫌味のない文章なので安心して読めました。
小説投稿サイトの様子や、大学や卒論の空気もどこか懐かしく感じました。
少しづつ近づいていく二人の距離。
最初は変な人だと思っていた南雲先生でしたが、最後の方では「あれ、ひょっとして格好良い?」なんて思ってしまいました。
笑ってハラハラして楽しめて、ラノベについても詳しくなるかもしれない?そんなお話です。
まず大学生の大学生活がリアルですねー。
大学生ってオタクに対する偏見や共感が一番暴走する時期かなーとおもうんですよね。そちら側に行くか、行かないかっていう。私も学生時代にそんな葛藤があったので、感情移入しやすかったです。
卒論の時期に気がついたとんでもない事実をベースに始まる恋と笑いの物語、とても楽しめました。
で、それはそれとして。
大したもんじゃないですけど、私大学の修士までソーシャルキャピタル論を専攻してましてですね……そっちの意味でもなんかもう、いろいろ最高です!
社会学って日常生活とも親和性が高くて、あの噂になってるあれって、実際のところどうなの? みたいな話を根拠と論理を添えて客観的な事実を見出すっていう学問なんですね。
それが、自分の先生=ラノベ作家というメインテーマと重層的な構成を繰り広げてまして、ストーリーに厚みが出てます。こうした知的な部分がどのくらい大衆受けするのかはともかくとして、私としては非常に楽しめました。学舎としての大学にフォーカスしている作品は少ないので、こういう作品がもっと増えると嬉しいなあと思う次第です。
とても良い作品です。濃さと爽やかさが両立した女子大生ライフストーリーを是非皆さんにも。
言ってみたかっただけです、はい。
ちゃんと勉強もして、就活もおわって、そろそろ卒論という夏の終わり、物語は
「なんじゃ、こりゃぁぁぁっっーーーーーー!」
で始まりました。
うん、気持ちはわかる。
コミカルタッチな展開に盛り込まれるアカデミズムにページを進める指が止まりません。
僕もド文系ですけれど、本編を読んだらちょっとPythonやってみようかなとか思いましたもの。
「ちょっと、えっちぃのも」と編集に言われてギリギリのラインを研究しちゃった先生も、「なんじゃ、こりゃあ」と絶叫しつつも後でちゃんと読んでから批判を展開するエリカさんも、非常に真面目なんですね。
真面目さの魅力を横糸にしたラブコメ・エンターテイメント。
なお、物語の本筋とは全く関係のないところではございますが、「嫁」の持ちうる次元について重要な気づきを与えてくれた鴨井氏に謝意を述べ、本レビュー終わりの挨拶に変えさせていただきます。
卒業論文の相談をしに教授のもとを訪れた主人公が、そこでエロライトノベルの原稿を発見してしまう、という衝撃的な内容から物語は動き出す。
主人公の担当教授は、気鋭の大学教授。専門は社会学で、メガネ男子。背が高く、穏和な性格で、女子学生に人気がある。
主人公は真面目な学生。ラノベなどは読んだこともない。一見、堅物同士だが、その教授がなんとラノベ作家だった! しかもかなりエロい! そして絶望的なほどに、ペンネームにセンスがない!
衝撃を受けつつも、その真面目さ故に卒論の指導を仰ぐ主人公だった。指導は真面目で、紹介された文献も社会学の文献だった(当たり前だが)。しかし、その教授の真面目な指導を受ければ受けるほど、主人公の中の疑問は膨らんでいく。
何故、地位も名誉もお金もある大学教授(ついでに人気もある)が、エロラノベ作家になったのか?
セクハラ寸前の教授との会話は泥沼化の様相を呈し、主人公の帰宅時間は大幅に遅れそうだった。
まだ連載中という事ですが、主人公と同じく、何故大学教授がエロラノベに手を出したのか? について気になる展開です。
是非、ご一読ください。