大学+ラノベ=ゲラゲラとほっこり

まず大学生の大学生活がリアルですねー。

大学生ってオタクに対する偏見や共感が一番暴走する時期かなーとおもうんですよね。そちら側に行くか、行かないかっていう。私も学生時代にそんな葛藤があったので、感情移入しやすかったです。

卒論の時期に気がついたとんでもない事実をベースに始まる恋と笑いの物語、とても楽しめました。

で、それはそれとして。

大したもんじゃないですけど、私大学の修士までソーシャルキャピタル論を専攻してましてですね……そっちの意味でもなんかもう、いろいろ最高です!

社会学って日常生活とも親和性が高くて、あの噂になってるあれって、実際のところどうなの? みたいな話を根拠と論理を添えて客観的な事実を見出すっていう学問なんですね。

それが、自分の先生=ラノベ作家というメインテーマと重層的な構成を繰り広げてまして、ストーリーに厚みが出てます。こうした知的な部分がどのくらい大衆受けするのかはともかくとして、私としては非常に楽しめました。学舎としての大学にフォーカスしている作品は少ないので、こういう作品がもっと増えると嬉しいなあと思う次第です。

とても良い作品です。濃さと爽やかさが両立した女子大生ライフストーリーを是非皆さんにも。

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