大人になってしまった夫婦、子どもを持つには年を取り過ぎてしまったので、保護カラテカを飼おうというお話に。もう何だか分かりません。保護猫、保護犬、保護カラテカがいる世界なんですかね。保護カラテカは「チャタンヤラクーサンクーッ!」という鳴き声なんですね。分かりませんが、こういうお話はリアリティラインがおかしいと一気に面白くなくなるものです。ですが、絶妙なリアリティラインで可笑しいです。
……なんていう風に、タイトルを見ただけで在らぬワクワクを感じた私でして、カラテが軸となって廻っていくセカイ系と思い込んでいました。本編を読むまでは。カラテ成分100%ではありましたが、全然脳筋仕立てではなくどちらかと言えばカラテカを通してそれらにふれあい携わる人間たちのヒューマンドラマが織りなされるだなんて思いもよりませんでした。いい意味で、本作品に期待を裏切られた感じがしてなりません。いい意味で、ね。
国体にも全日本にもいかなかった野良カラテカってよく見かけますよね。私も保護するべきかなと思いました。
カラテカって何じゃと思ったらカラテカでした。何これ? 発想が愉快すぎませんか? しかも、最初はその意味不明さに笑っていたのに、気付けば可愛いなと思うようになってしまったんですよ。恐ろしい作品ですよ。
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