さあ、エロの卒業研究だ!(酷い誤解)

(作品タイトルからある程度推察できると思うので、それを前提に……)

「……ふふふ、私の秘密を知ってしまったな!(にゅるんにゅるん)」

「き、教授! その謎の触手は一体……」

「バレてしまったからには止むを得ん! こうなれば君には、我が学術研究の礎となってもらう! さあ、私の触手攻め描写のリアリティを強化するため、このにゅるにゅる実験の被験者になるんだ!!」

「いやぁ~/// らめぇ~♡♡♡」

「ハッハッハッ! いいぞ!! 素晴らしいデータが採取できた!! これで君の卒業単位もバッチリだ!」



……的な展開にはなりません。残念ながら。

あっ、「らめえ~」的な描写は出てきますので、その点はご安心を。


この作品は大学のアカデミック環境を舞台とした、卒論ラブコメです。
初めは上記のような展開を想像していた私ですが、いい意味で裏切られました。
作品自体は、非常に真っ当なラブコメディーです。

卒論をテーマに組み込んだ作品自体が珍しいと思うんですけど、作中の社会システム学とかプログラミングの説明部分などが結構本格的で、「へー、そうなんだー」と普通に感心してしまう場面が多々ありました。

不倫や魔界将軍ラスプーチンなど怪しげなワードもちょこちょこ出てきますが、ストーリーがとてもよく練られているので、ストレス無く読み進めることができます。

主人公エリカちゃんのキャラも良かったですが、特に南雲教授のキャラが、「もしや、作者さま自体がアカデミック関係者か……?」と邪推してしまうほど、しっかり作られていたと思います。

こういう地頭のいいキャラをちゃんと描写できるって、凄いです(うっとり)
作者さまへの尊敬の眼差しで、股間がラグナロクでございます。


あと、最後に一言。
鴨井くん、最高にキモかったぜ!(褒め言葉)

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