先代の王の私生児であるシリウスは、簒奪された王朝の廃王子。
彼は宮中伯の塔に幽閉されています。
ヒロインは、その宮中伯の令嬢。明るくて快活な令嬢、ユディットです。
シリウスはお上からの一言があればいつでも首が吹っ飛ぶ処刑待ちの身なのですが、お転婆なユディットと紡ぐ(振り回される?)その日常はとても楽しく、心温まるものがあります。
お気に入りキャラはかかしのイジェットくんです!!
しかし、そんな綱渡りのほのぼの日常ライフは終焉を迎え、二人は政治と陰謀の渦に巻き込まれていきます。
シリウスに明るい未来は訪れるのか、ぜひお確かめください。
おすすめの物語です。
我、若人の青春エキスを吸うことに血道を上げる、通りすがりの読書家なり。
瑞々しい若き血潮と青春のオ〜ラを感知し、この物語を繙読しもうした。
主人公シリウスと、ヒロインのユディット。
物語序盤は、まるで兄妹のように微笑ましいふたりのやり取りにほっこりして、目尻が下がりっぱなしであった。プリンやダンスのエピソードなどが、いちいちかわいくて、いと面白し。なんなの、このかわいい人たち。
そしてかわいいクセに、やたらと武闘派の素質も併せ持つユディットたん。そんなギャップもまた、萌え〜でござった。
シリウスたんの方も、時が経って18歳になったはずなのに、なぜか文章の節々から、ショタの気配が溢れて止まらなかった。白皙の美青年が、ショタの残り香も併せ持つ。これもまた、たまらなく萌え〜でござった。
そんなかわいい兄妹のようだったふたりが、やがてお互いの恋心を表出させ、本格的にイチャイチャしだして、我の青春メーターは爆発寸前。
どうにか耐えに耐えていたが、「シリウス成分吸収」で、完全にリミットブレイク。青春エナジーが全身から噴出しもうした!
かーっ、甘酸っぺえ! 笑いの中にときめきがあり、さらに萌えまで併せ持つ。とんだ青春のフルコース! あまりの衝撃に、食した我の衣服が弾け飛んだわ!
そして、最後の最後にイジェット君というマクガフィンにも、してやられたわ。まさか、ただのカカシにまで萌え〜を感じることになろうとは……。
我の青春メーターを完全破壊してくれたこと、誠、欣快の至りなり!
最強にかわいいふたりのときめき物語、青春マーブルスクリューの威力を、ぜひ一読の上、体感していただきたい。
幽閉中の元王子シリウス。いつ処刑されるかわからない境遇におり、数年もの時間を閉鎖された空間で過ごしています。
不憫。涙涙……と思いきや。
もちろん当初は不憫すぎる状況なのですが、そこに一人の少女ユディットが現れたことでシリウスの日常は一変します。
幽閉中なので自由に外出できるわけではないのですが、塔の中ではわりと好きに動けますし、ご飯もちゃんともらえます。衛生的にも問題なし。趣味の絵画も楽しめます。
なにより足しげく通ってくれる活発なご令嬢ユディットまでいるんですから、落ち込んでばかりの日々ではありません。
それでも幽閉中の元王子ですからね。現在の王様が「首を刎ねよ」と言い出したら、すぐ吹っ飛ぶ身の上。
仲良しユディットとのほのぼのライフも、いつ終わるか。そもそも二人の関係がいくら良好だったとしても、その先の未来はないわけで……。
と、しんみり要素を漂わせつつ、ユディットの奔放さに振り回されるシリウスの姿に、読者はほのぼのしたり、笑ったりして、読んでいてとても楽しいです。
が、急転。塔を出ることになりました。と同時に裏では王座を巡って何やら危ない計画も立っているようで、元王子シリウスを巻き込んで波乱の予感、ユディットの身も危ない⁉
いろいろ楽しい要素たっぷりなのですが、ユディットを始め、女性陣キャラクターがみんな強い。たくましい。カッコイイ!
それでもやっぱり私のイチオシキャラクターはイジェットくんです。
ずっとイジェットくんになってシリウスたちのやり取りを壁に寄りかかって眺めていたいと思っていたのですが、ラストの大役ぶりを見て、目が覚めるように魅了されました。
イジェットくんの大活躍をぜひ多くの人に目撃してもらいたいです!!!
完結済の本作。一気読みもおすすめです。
塔に幽閉されているシリウスは、処刑を待つ身……のはずなんですけども、なんか、私の知ってる『処刑待ち王子』となんか違うな。
案外のんびり暮らしているのです。日がな一日絵を描いたりして。
しかもその上、カワイコちゃんが遊びに来てくれるのです。
それが、コーネリアス宮中伯の掌中の珠ともいわれる令嬢ユディット。
もうこんなのアレでしょ。
恋が生まれるやつでしょ。
狭い塔、若い男女。ピースは揃いまくっているのです。
ただまぁ、アレだ。
狭い塔の中にはもう『一人』、いるんですけどね。
まぁ……『一人』って数えて良いのかわかりませんけど、って書くと急にホラーですね。いや、この『彼』に関して言えば(あっ、『彼』とか言っちゃったけどっ!)、あながちそのホラーっていうのも間違いじゃないかも?
とにもかくにも、そんな、ちょっぴりホラーの要素が見え隠れしーの、シリウスとユディットのほのぼのラブラブ話かと思いきや、何やら不穏な雰囲気がチラチラしたりしーの、とハラハラ展開もありーのですよ。うまいな?!ほんともう、うまいな?!
こちら完結済みですので、一気読み推奨です!
ほのぼの恋愛物語ではあります。ですが、運命の残酷さを感じさせる物語でもりました。
簒奪された前王朝。残された王子は母の違う三人。王太子パトリックは廃されて修道院へ。残った王子のうち、末王子のロバートは惨たらしく殺され、第二王子の主人公シリウスは重臣コーネリアス宮中伯に引き取られて幽閉される。
弟のシリウスは死を常に意識する幽閉生活をおくりながらも、比較的行動の自由が認められ、絵を描くことができ、宮中伯の娘と会話することができる。
一方で、兄で廃太子のパトリックには何があったのだろうか。シリウスが恐怖に陥りながらも令嬢のユディットやサンダースさんと静か(いやそれにしてはユディットのせいでおおさわぎ)な生活を送る中で、パトリックは修道院でどんな暮らしを送っていたのだろう?
そういうことを思わされる作品でした。
兄のパトリックの行動は確かにずさんで危険なもの。でも、前王朝の遺児として正しいことをしました。でも弟のシリウスのほうが生きていく上では正解。
いや、そもそもこれが正しいというものはないのかもしれません。パトリックはパトリックの人生を生きたし、シリウスはシリウスの人生を生きている。
この兄弟ふたりが、満足できる人生を送れれば、と私は思います。
物語は、ま、いろいろあって(ここ、本文をお読みください)、非業の王子が塔に幽閉される状況からはじまります。
主人公の名前はシリウス。
中世的な美しい顔をもつ、優しく物静かな王子で、わたしのとっても好きなタイプ。
そして、塔に幽閉されたシリウスを何かと世話をしにくるユディット。彼女は王子を幽閉している城の姫さまです。
このキャラが最高で、大好きなヒロインです。
明るく、強く、そして、シリウスを溺愛する姫。
彼女の存在だけで、日々が明るくなるシリウスは、時に暴走するユディットに呆れながらも楽しい幽閉生活を送っていきます。
そんな日々、彼の周囲では徐々に腹黒い陰謀がうずまきはじめます。
シリウスとユディットに試練が。彼らが、どうそれを乗り切って幸せを掴むのか。
ともかく、素敵な物語なんです。
背景には骨太な政治的ストーリーがあるのですが、それが、さらに二人の関係に良い形でアクセントを加えています。
おすすめです。どうぞ、お読みくださいませ。
王の私生児であるシリウスは、その王が崩御した後別の者が王位を簒奪したことにより、幽閉されながら暮らすことに。
私生児とはいえ王の子として生まれたにも関わらず、いえ、王の子として生まれたからこそのこの扱い。その境遇にさぞかし嘆いているかと思いきや、そんな幽閉生活の中にも、楽しいことがありました。
それは、幽閉されている塔に何度も訪ねてくる少女ユディット。
宮中伯の娘でありシリウスの事情も全て知っている彼女ですが、そんなお互いの立場なんてきにせず入り浸り。それどころかシリウスの部屋には彼女の私物が溢れ、本や置物や案山子が置いてあります。
なんで案山子があるのかって? ユディットが槍の訓練に使うのですよ。
宮中伯の娘がなぜ槍の訓練を? それがユディットなのです。
そんなユディットがいれば、灰色の幽閉生活もあっという間に輝きます。
彼女に振り回されながら時に溜息をつき、時にドギマギだってするシリウスに、ニヤニヤが止まりません。
ユディットに振り回されるところは笑えますし、そうかと思えば、イチャつくシーンは、当人たちがどれだけ意識しているかはしりませんが、甘いのなんの……
途中、きな臭い陰謀だって出てくるのですが、そんなもの吹っ飛ばして、二人でとっとと幸せになってしまえ!
そんな読者の思いは届くのか。
幽閉生活だって、大切な人がいれば光り輝くのです。
処刑されるのを待つ青年、シリウス。
先代王の子である彼は塔に幽閉され、変化の乏しい味気ない生活を送っていました。
しかしある日、宮中伯の娘であるユディットがやってきたことで、シリウスの世界は色づきはじめます。
このユディットはなんというか、はっちゃけた女の子なのですよ。
そもそもシリウスのいる部屋を訪ねた理由が、綺麗な夕日が見えるから。
それだけの理由で、幽閉されている元王子の部屋に突撃する女の子がいますか!?
しかもシリウスのことを気に入ったようで、部屋に入り浸りに。
逢瀬を重ねるというより、友達の家に遊びにくるかのように、何度もやってくるユディット。
この関係が実にいい!
国内にはきな臭い動きをする者もいて、シリウスも怪しい陰謀に巻き込まれていきますが、ユディットの明るいキャラクターのおかげで話が重くならなりません。
お前らさっさとくっついてしまえーって、何度思ったことか。
幽閉からはじまる、キュンキュンするラブストーリーを、お楽しみください。