月波結

麻木さんの小説を読むと「上手いな！」と唸る部分がある。 これは初心者が一朝一夕で身につけられるものではなく、麻木さんの趣味の手帳(Xで時々公開してます)を見て思うのだけど、ドラマを…続きを読む

短いです。 とても短い。 なので多くの人に読んでいただけるのではと思います。 主人公は好きな人の一言でタバコをやめる決意を固めるのですが、その結果······短いので読んでいただ…続きを読む

まず作者の良い点である軽妙な文章の言い回しが、絶妙に発揮されているように思います。 最初の夫がわるかったのか·····段々そんなことは意識の向こう側に消えてしまい、どんな男なら条件…続きを読む

まず毎回安定の作者の文章力にこちらも精神安定。間違いのない日本語で、コミカルでライトなミステリが楽しめます。 本作品は元がほかにあり、そのスピンオフ的位置にあると思いますが、前作を…続きを読む

文化祭のバンド演奏。 ラストを飾るのは、主人公の彼氏と、自分の親友(女の子)のユニット。 主人公アスノはそんなふたりをずっと応援している。いつかふたりは本当に夢を叶えてしまうに違い…続きを読む

かわいらしい物語です。 やっぱり、お菓子の作れる女の子って「かわいい」と思う。 高校の時も、大学の時も、わざわざ手作りのお菓子を持ってきて配る女子を「あざとい」と思いつつ、女の子ら…続きを読む

2020年の夏は、みんなが去年思い描いていたものとはまるで違うものになってしまった。 本当ならオリンピックが始まるために街は活気づき、電車は満員、都内は大混雑、ひとびとがあふれ騒が…続きを読む

垂木祭り。 地元のそれほど大きくはないお祭りは、加奈と幹大にとって忘れられない『最高のお祭り』だ。 幹大の視点を追うと、浴衣から、香りから、その簪から加奈ではない別の「消えてしまっ…続きを読む

わたしは先日、江戸川台さんの小説を「ひどい」といい意味で評価した。 しかし今回はその評価を覆さなければならない。 It's so cool!! めちゃくちゃハードボイルド感かま…続きを読む

「閏年」……それは四年に一度やって来る、ある人たちにとっては一大イベント、だが！ 我々、一般人の多くにとっては「一日多い年」という認識でしかない。 しかし登場人物の高校生男女ふたり…続きを読む

読み始めた時、自分の心にこんな感情が湧くとは思っていませんでした。 アンドロイドの出てくるSF小説、よくある物語をどう調理していくんだろう？ しかし読了したいまはただ、感動が心を…続きを読む

わたしはカクヨムコンでほとほと疲れておりました。 なんであんなに読者選考って疲れるんでしょう？ メンタルはボロ布のようになった頃、この作品に出会ったのであります。 「ワル」？ い…続きを読む

普段、ラノベは読まないのでどんなものかな、と訝しりながら読んだのですが、洗練された文章に脱帽！ これがイワトオさんの世界なんですね！ 短編なので登場人物は数こそ少ないですが、それぞ…続きを読む

まだ途中だけど書かせてください。 面白い。 引き込まれて逃げることを許されない。 この物語には今のところ綺麗事は出てこない。話は非現実性に満ちているのに、そこに在るかというよう…続きを読む

――ネタバレ含みます。 結局、海苔は海苔のまま、彼に愛され続けるのでしょうか？ わたしには主人公にとって都合のいい形に美羽花がなってしまったように感じました。 異臭こそ放つもの…続きを読む

期待していなかったのに書籍化！　あやかりたい方がたくさんいると思います。何それ、マジで？　ですよ。 でも、読み進めてみてください。こんなに努力をしていますか？　わたしは全然敵わない…続きを読む

好きな男にペディキュアを塗ってもらう。想像するだけで、ぞくぞくする。 しかも、マニキュアではなくペディキュア。手指ではなく、足指だ。 想像して欲しい、男に捧げ持たれた自分の片足を。…続きを読む

とにかく頭の中が混乱するくらい、たくさんの情報がぎゅぎゅっと凝縮された作品だ。 あたかも子供がおもちゃ箱に自分のおもちゃを無造作に押し込む時のように、整然とした文章でありながら、雑…続きを読む

女が男に求めているものは、女の欲望が反映されているのだろう。 ここには７人の、それぞれ年齢も職業も異なる女がいる。 この女たちはみんな、シマヒロマを求めているが、同時に自分の欲望を…続きを読む

ラブコメを本格的に読んだのは初めてですが、現在公開分まで一気読みしてしまいました！ 主人公の彼女と、彼女持ちの男が浮気！？ 本気！？ これがコメディーじゃなければ号泣、もらい泣き…続きを読む

読了。 「日曜演劇家」というタイトル、いつもオシャレなタイトルを付けるキタハラさんの付けたものとしては地味すぎる……。 というわけで後回しになっていましたが、読んでみるとエネル…続きを読む

短編です。 短編ですが、短い文章の中にキラキラしたとても細かい女の子の女の子らしさが綴られていて、眩しいです。 同じ女子なんだから、女子のことはわかってて当たり前じゃん、とどこかで…続きを読む

わたしはキタハラさんの作品には「心に穴が空いたような喪失感、欠落感」があると思っているのですが、今作も類に漏れず、いい意味で読者が置き去りにされていきました。 物語は続いているのに…続きを読む

……このオチは作者にしかできません。

いや、やられました！
とにかく、「なるほど、なるほど」と読み進めてみて下さい。皆さんも納得されるかと。

この作品の評価されるべき点は、見事に切り取られた会話劇にあると思います。 男ふたりでババ抜き？ せめてポーカーにしろよ、とはじめは思ったのですが、読み続けていくうちに、ババ抜きの…続きを読む

一言で言うと、「面白い！」。 面白いと言ってしまうと、疑いを持ちたくなる気持ちもわかりますが、そんなことを言わずにさくっとたった４千文字、読んでみてください。 ４千文字と言えば…続きを読む

カクヨムコン４短編部門通過作ということで楽しく読ませていただきました。 ふだんは異世界ものは全然読まないんですが、「シンデレラ」という誰もが知っている設定をいかした上で、オリジナ…続きを読む

いちばん驚いたのは、たった4,000文字の中にこれだけの量をおさめたこと。読んだ人は満腹感を感じるんじゃないかと思います。 これは作者の力量。 安定した筆力に圧されました。 内容…続きを読む

まだ読み途中なのですが。 未練川騎士先生、ステキです。 作者の人柄を思わせるコミカルなキャラクターに笑がこぼれました。 今回のコンテストでは「キャラクター文芸」部門に応募というこ…続きを読む

物語の中ではイイダ、キノシタ、キムチという中学２年生の３人の微妙な関係を描いています。 ここで作者が非常に細かく一人ひとりの性格設定をしていることがまず目を引きました。 ネタバレに…続きを読む

都市伝説、メリーさんの話です。 皆さんご存知の通り、メリーさんが少しずつ少女に歩みを進めます。その描写はもとより、最後のどんでん返しが背中をゾクッと走り抜けます。 メリーさんはあな…続きを読む

短文ながらも発想の面白さが目を引きます。以下、ネタバレ。 だってねぇ、異世界から突然やってきた異種族の人間が、チート能力使って自分たちの王や将軍を倒したんじゃねぇ……。地元民…続きを読む

Xmasにひとりはさみしいなんて決めたのは誰なんでしょう？ 主人公は「家族で過ごすXmas」が当たり前。この作品では、恋人と過ごすXmasの前に彼女がした決断が、はっきりとではなく…続きを読む

親友を救えなかったすべての人を憎む少女は、深き森に住む「魔女」に親友の願いを受け取りに行く。 ――親友の願いとは？ 少女は自分が「魔女」から受け取った願いが何なのか、そのとき…続きを読む

気を持たせつつ、焦らされる感じが丁度いい。 頭の良い水沢くんが、いろいろな理屈や話題をこねくり回す。そこが彼の魅力的なところであり、ツボなのです。最後までどうなっちゃうのか、パンツ…続きを読む

わたしはカクカク派であまりヨムヨムしないんですけど、このエッセイはついちらちら見てしまう！ どの辺がそんなに魅力的かというと、「量」。欲しい情報がサクっと読めて、手間を取らされ…続きを読む

ミスリードで読者の好奇心を煽り立てるその文章力。わたしはそれに感嘆せずにいられません。 すいすいと読み進められ、平易な言葉で語られる。文章というのはこういうものである、というお手本…続きを読む

ネタバレになる本編については省略。 短い文章で淡々と物語が進んでいき、読み手はふむふむ、と読むのですが……。おおっと、そう来たか！という展開にびっくり。 ……大人の女性の恋愛モ…続きを読む

短い文章の中で語られる、ホラーストーリー。
最初に出てきた他のメンバーが具体的にどうなったのか、気になるところですが……ラストはつまり、ですよね？
お見事！

毎日の財布の中身が100円単位……。情けない話ですがうちの子も同じです。 むかしと違って、たくさん持たせてあげられない中、どうしてるのかと思っていれば……。きっと彼女と同じようにし…続きを読む

最後の５分……分刻みで物語はじりじりと進んでいきます。読者の想像力を煽りながら！
ぜひ、「５分後」を見ていただきたい。カッコイイです！

カクヨム甲子園、投稿ということで、気合いの入った一作です。 わたしがもしも高校生だったら、こんな炭酸のように甘い恋を描けたかもしれないと思うと妬ましいばかり。 若い頃にしかできない…続きを読む

ミステリーです。
短編にも関わらず、起承転結がしっかりしているところに好感が持てます。
意外な結末に驚いてください！

とても読みやすい滑らかな文章で、落ち着いた文体で書かれていて筆者の人柄がよく反映されていると思います。
電車の中などの、「ちょこっと暇」なときの暇つぶしに最高です！

軽妙で「無意味な」男女のだべりが続いていく作品。
さて、科学のあとに来るものとは何なのか？ふたりの会話の結論、気になりませんか？

うなぎを食べるのは環境に良くない……食べたらいけないかなぁと思いつつ、罪悪感を持ってうなぎを食べます。 この作品に書かれるような物語、誰でも思いつくよって思う方もいるかもしれません…続きを読む

たった500文字程度の短い文章ですが、「剣」が今まで自分が辿ってきた道を淡々と語ります。
短いのでご一読ください。

いつもかわいい彼女は、自分のことを大好きだと言ってくれる。うれしくなる。ある日、電車のホームまで彼女を送ると……？