概要
目指すは演劇祭優勝! 干され演出家と素人市民劇団員奮闘記。
老舗劇団の若手(といっても三十路)演出家、境隆司。そう紹介されたら聞こえはいいが、初めての演出作品を失敗して以来、かれこれ裏方の手伝いしかさせてもらえていない、俗にいう「干され」。恩師である滝村に、市民劇団の基礎トレーニング講師をしろと命じられ、境はそれぞれ問題アリの劇団員たちの発表会を演出することになる。成功させて、逆転なるか!?
2018.12.13 再公開しました。
✳︎作中、戯曲を引用している箇所があります。
「冬物語」ウィリアム・シェイクスピア 小田島雄志訳(白水社『冬物語』)
「みごとな女」森本薫(筑摩書房『現代日本文学大系83 森本薫、木下順二、田中千禾夫、飯沢匡集』)
「紙風船」岸田國士(早川書房『岸田國士Ⅰ』)
「かもめ」チェーホフ 神西清訳(新潮社『かもめ・ワーニャ伯父さん』)
2018.12.13 再公開しました。
✳︎作中、戯曲を引用している箇所があります。
「冬物語」ウィリアム・シェイクスピア 小田島雄志訳(白水社『冬物語』)
「みごとな女」森本薫(筑摩書房『現代日本文学大系83 森本薫、木下順二、田中千禾夫、飯沢匡集』)
「紙風船」岸田國士(早川書房『岸田國士Ⅰ』)
「かもめ」チェーホフ 神西清訳(新潮社『かもめ・ワーニャ伯父さん』)
興味を持ってくださりありがとうございます!
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!演劇最高~!嘘だと思うなら、市民演劇サークルに入ってください。
読了。
「日曜演劇家」というタイトル、いつもオシャレなタイトルを付けるキタハラさんの付けたものとしては地味すぎる……。
というわけで後回しになっていましたが、読んでみるとエネルギーが爆発する、超新星爆発のような物語でした。
憧れちゃうなと思うのは、各キャラクター一人一人が説得力のある人物として描かれているところ。人物にしっかり存在の重みがある。これはなかなか難しいことなのです。単なる書き分けではない、そこにいるという重み。
そういう意味では本田さんの出番が後半少なかったような?
女というのは不思議なもので、どんなにダメだとわかっている男でも捨てられない時があるわけで。
晴美さんの気持…続きを読む - ★★★ Excellent!!!リアルな正統派青春「演劇」小説!!
思わずレビューを書かせてもらいます。ただ今6話まで読んでいます。
というのも実は私、20代の頃に芝居をしておりまして(-。-; あまりにこの作品がリアルで当時の想いが込み上がってしまいました💦それくらい主人公の考えている事や出てくる登場人物達がリアルです。
それにさすがキタハラさんというべきか、とにかく心情と情景の描写がとても上手です、というかパーフェクトです。とくに芝居の世界を知ってる僕からしたら、その場の空気や匂いまで明確に伝わってきます。お芝居の練習している場所、飲み屋、別れたのに同棲している元カノとの距離感…。全てが懐かしく、かといって変に美化していない所に登場人物へと寄り添…続きを読む