可愛い2人。お互いに恋して、会いたいと思ってそうして会いに行く。彼女なら透明でも可愛い。そしてそんな彼女を自慢する彼も可愛い。
最後の2話は要らない気がします。星入れずに去ろうかと思ったら高校生。すごいですね。なぜ現実味がないかと言えば4年の寝たきり植物人間後は、そう簡単に歩いたり、話したり、動いたり、出来ないから。取材してから書くといいと思います。そこまで意識なく、突然目を覚ます確率も実は低い気も。だから、病室で目を開ける、一言話すくらいで留めておけば本当っぽい物語になる気がします。そこからどうなるのかは、読者の想像に委ねるとか。将来が楽しみです。
カクヨム甲子園、投稿ということで、気合いの入った一作です。わたしがもしも高校生だったら、こんな炭酸のように甘い恋を描けたかもしれないと思うと妬ましいばかり。若い頃にしかできないことってありますよね?その時々のキラメキを集めて、青春を謳歌してください。
純粋な、かわいいカップルのお話です。多くの人が楽しめるでしょう。でもこの作品、いわゆる王道のストーリーなのに、確かな個性があります。さらっとストレスなく読めるのですが、作品全体に、この作者様ならではの瑞々しい感性が溢れています。ベタな恋愛ものになりそうで、そうなりません。そのバランスが絶妙です。多分、無意識にやっているのだと思います。多くの人に支持される作品が書けるのは、こういう作者様なんだろうなと思わせられます。