人生の大切なこと。

物語の中ではイイダ、キノシタ、キムチという中学2年生の3人の微妙な関係を描いています。
ここで作者が非常に細かく一人ひとりの性格設定をしていることがまず目を引きました。
ネタバレになるといけないので詳細は省きますが、緻密に描かれた個性的なキャラクターのそれぞれの物語がもつれあって作用反作用を起こし、最後までその緊迫感でぐいぐいと読ませていきます。
その求心力は強く、1万文字近い分量を持て余すことなく読ませてしまうほどです。

ぜひ、読んで体感していただきたい。
その場にいて自分が目撃者になったような体験が、あなたにも訪れるでしょう。

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