夫婦の部屋は別で良い?
麻木さんの小説を読むと「上手いな!」と唸る部分がある。これは初心者が一朝一夕で身につけられるものではなく、麻木さんの趣味の手帳(Xで時々公開してます)を見て思うのだけど、ドラマを観たりした経験として、『現代』というものが素肌に張り付いてるんじゃないかと思うんです。現代性、というのは小説にとって非常に大切な要素。それを常に吸収している麻木さんの小説に皆さんが「おお!」と思うのは、そういうところなのではないでしょうか?あの手帳を見ると、そう思わずにいられないのです。
本作を読み始めると登場人物が常識を持たないことに少々面食います。途中で理由が明かされますが、よくよく考えると……常識がないのは何故か。誰に常識がないのか。その人物に常識がない理由は。誰が怖いのか、少しずつ沼にはまっていきます。人は怖いです。読むとよく分かります。
こういうオチかと油断したところに、まさかの展開短編で複雑じゃないのに、楽しんで読みました!面白かったです!!
住宅展示場の接客担当、山本は子供を連れた夫婦を案内することに。奥さんは笑顔で怖いこと言ってくるし旦那は電話がかかってきたと言って抜けてしまうし。どうも裏があるし、どうなってしまうんだー!
2話構成がうまいとまずはさらに、その内容、そう来て、そう来るか……リアル感がありすぎて、怖い○○はほんと、実は大人をよく見ているんですよねその視点でこの話を描ける、作者さまには脱帽ですこれをホラーと取る大人の方は……きっと○○の冷たい視線に気付いていない気付いた時には……
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