読み始めて最初にガツンと来るのは物語の壮大さ。そしてそれをコメディに仕立てあげてしまう作者の凄さ。本来アリスの半生はまさに不運そのものでとてもじゃないけど明るくなんて話せない。普通に話せばお通夜になることは確定。そんな話も"笑い話"にして吹き飛ばしてしまう。それにアリス自身の強さ、心情の変化、一歩踏み出したからこその苦悩。まさに人間とは、心とはんなもんなんだというのをまじまじと実感させられた。それに題材は今まさに問題に上がる「ネット冤罪」「いじめ」「誹謗中傷」。言葉とは簡単に人を傷つけること、ネットで豹変する人の心情、恐ろしさ。それに恐怖するとともに、ネットは楽しくて、素晴らしい物だと実感する。すごく良いお話。
まぁ偉そうに書きましたが要は素晴らしい小説でした!ありがとう!という話です。
私もこれを読んで1歩踏み出せました!未だに悩んだ時はこの話を読んでいます。「The show must go on」。アリスが語った銘は強く心に刻まれています。未だに悩みは多々ありますが、アリスのように生きられたら、そう思っています。
本当にありがとうこざいました!この作品に出会えて良かったです!
小さな部屋で引きこもって咆哮していた少女の世界が、Vtuberとして活動していくうちに少しずつ広がっていくお話。
活動方針からして一風変わっているVtuber事務所で個性的な仲間たちと出会うことで交友関係が広がり、日本を、そして世界をも動かしていく。普通ここまで大規模な展開だとファンタジーが過ぎて違和感の元になるところが、主人公だけではなく、まわりの人たちもスペックが突き抜けていることによって爽快さ・痛快さを生み出していると思います。
彼女が関わった世界を変えていく、そしてみんなで変えていく物語。
ぜひとも読んでみてください。
もうね、推さざるをえないですよ虹色ボイス永遠に箱推しですよこれは!いえ、失礼しました。ご挨拶もなく突然過ぎました、反省します。
茶番はさておき。
登場人物が皆さん魅力的です。当然好みだとか好みじゃないとかはありますが、全ての方にしっかりと人間味があります。とってもリアル。
主人公のスペックは少々ファンタジックですが、内面や成長過程が実話のドラマ化くらいに感じるほどリアルに描写されていて感動しました。
私はVtuberを観たことのない人間ですが、実際こんな感じなのかなと思わせてくださる臨場感のある描写、演出が素晴らしいです。
うーん、ドラマという表現は語弊があったかもしれません。申し訳ないです。しかし、作中で起こる事に現実味があって、お話の展開は劇的にドラマティック。私の貧困な語彙では「実話のドラマ化」がどうにか思いついた例えでした。あ、内容が深いのでラノベじゃなくて小説でもいけるのではと思いました、というのも今思いつきました。いやでもweb小説やVtuberの世間的扱いからするとラノベが無難ですかね…。
ゴタゴタ書いてしまいましたが、とにかく読み応えバッチリの大変面白い物語です!
以上、最終章エピローグまで読んだ者のネタバレ無し感想レビューです。読んで頂きありがとうございました。