とある実名馬を「バカの代名詞」として切って捨てなければ個人的には★3でした。
自分自身ほとんど競馬を知らないのですが、とても楽しく読めました。残り5話と後書きにあった時には早すぎる…なんて思いました。ですが、この後も未定とはいえ何かしらの更新があることを嬉しく思います。これからも応援しています。
サラブレッドに転生、というのはそこそこ作品の前例がある。なので逆にそれだけでは、面白い作品にはならない。この作品は競馬の持つ、馬だけではなくその周辺の群像劇を上手く書いていると思う。基本的にはコメディチックで明るいが、レースでの闘争心はしっかりと描かれている。コメディがあっても、レースが面白くなければ、それは競馬小説としては失格である。いや、これより面白いの書けるか自信なくしちゃったんで、ちょっと癪ではあるんだけれどね。
競馬を楽しむ人にはいろんなタイプの人がいます好きな馬の血統を追い求める人、馬券の妙味を楽しむ人、最近ではアプリでハマった人も…。しかし、どんな場合でもその馬を中心としたドラマがあり、悲喜交々の感情、情念が渦巻くものです。この先そう言ったものを作者がどのように描き切るか楽しみですPS 主人公の馬の血統背景がズルいんだよ1998年の天秋でもステゴを本命にして当てるくらいに黄金の血統が好きな人間には例えお話の中でもステゴの一族が出たら読まないという選択肢はなかった