背中を押すように読ませる筆力

まだ途中だけど書かせてください。

面白い。
引き込まれて逃げることを許されない。

この物語には今のところ綺麗事は出てこない。話は非現実性に満ちているのに、そこに在るかというような錯覚に陥ってしまう。

目の前に、触れられない衝動的な「汚さ・気持ち悪さ」がある。
触れたらきっと「ざらり」とした手触りがするに違いない。

しかし、出てくるキャラクターを嫌いになれない。
主人公を、スギモトを、トキトオさんを、まるで隣人であるかのようにそこにいるように感じさせてくれる。

遠くで起こっていることじゃない。すぐそばにあって手の届く非現実だ。
その非現実的な物語は現実を食らいつくすかのように、読者を、物語の先へ、先へと押していく。

それがこの作品の作家としての力量であり、エネルギーの塊のようなこの衝動的な作品を読ませてしまうのだ。

圧倒的筆力。
それを感じたい方、または疑う方はぜひ読んでいただきたい。

語彙力が貧困でこの衝撃を書き表せないくて申し訳ありません。
まあ、とりあえず3話くらい読んでみてください。
ぞわぞわと先が気になり始めるので。

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