日常キリトリ線

作者 夢月七海

20

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★★★ Excellent!!!

好きな男にペディキュアを塗ってもらう。想像するだけで、ぞくぞくする。
しかも、マニキュアではなくペディキュア。手指ではなく、足指だ。
想像して欲しい、男に捧げ持たれた自分の片足を。
それには、シンデレラがガラスの靴を差し出された時とは違うエロティシズムが潜んでいる。

要するに、この作品は短いながらも目の付け所が秀逸だ。
テーマのみつけ方が山田詠美さんを思わせる。見てはいけない男と女の一幕の裏側を見てしまったかのような。

ただ片足にペディキュアを塗ってもらうという話なのに、こんなにも読み手をドキドキさせる。

★★★ Excellent!!!

全部を汲み取れるほど高尚な人間ではないけれど、「いいな」って感じる。それくらいのフィーリングで楽しみたいショートショート。

すこしふしぎ、というのはSFの意訳みたいになっているけれど、ふわふわとした浮遊感が心地よいです。当たり前の日常に、非日常のエッセンスを落として。その非日常は常に危険とは限らない。平和で穏やかな非日常、それがあっても素敵でしょ?と言われているみたい。
どこから扉を開いても楽しめる、それも魅力ですね。