概要
ジェイク頑張れ。ジェイク、頑張れ。
ジェイクは父が多賀インターチェンジで休憩を取ろうと車の扉を開いた隙に、スルっと抜け出してそのまま脱走して行方不明になってしまった。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!無限の可能性を伝える黄金の人間讃歌だワン
「めぐみ、頑張れ。めぐみ、頑張れ」
思わずそう呟いていた。
エクスカリバー振り回したり、食人鬼だったり、春が来たり、骨になったり、マッチョだったり、様々な作品を書いてきた大澤めぐみが犬を書いた。
思えば彼女の作品には常に人間の醜さや情けなさと裏返しの美しさを描いてきた。それは繊細な感性が感じ取る人間の可能性であり、つまるところ彼女は常に人間の可能性を描いてきたのかもしれない。
ジェイクは犬だ。
犬に過ぎないジェイクだって、賢さを手に入れることで北の大地へと向かい、名誉と力を手に入れ、無限の未来へと羽ばたける。振り返って人はどうだ?
人だって同じだ。
人間は火をつけ、車輪…続きを読む