概要
まずは京都を琵琶湖に沈めます!
日本のほぼ中心に位置するも、同じ関西の京都・大阪には田舎者と馬鹿にされ、世間的にもあまりよく知られていないマイナー県・滋賀県。
だが、そんな滋賀県には日本で一番大きな湖、グレイト琵琶湖があった!
琵琶湖が好きだ! 大好きだ! もう琵琶湖さえあれば他にはなにもいらない!
そんな琵琶湖ラブな県民たちは、かねてよりある野望を胸に秘めていた。今、その野望が美少女Vtuberにして滋賀県知事ホタル・コウヨウとその仲間たちによって動き出す!
果たしてその野望とは? そしてこの滋賀県の暴走を止めることは出来るのか!?
2年前の『あなたの街コンテスト』にて審査員の荒俣先生が「真面目なコンテストにこんなふざけたのを送ってくるんじゃないよ!」と呆れた(んじゃないかなと思う)あの『滋賀県民の野望』がまさかの長編
だが、そんな滋賀県には日本で一番大きな湖、グレイト琵琶湖があった!
琵琶湖が好きだ! 大好きだ! もう琵琶湖さえあれば他にはなにもいらない!
そんな琵琶湖ラブな県民たちは、かねてよりある野望を胸に秘めていた。今、その野望が美少女Vtuberにして滋賀県知事ホタル・コウヨウとその仲間たちによって動き出す!
果たしてその野望とは? そしてこの滋賀県の暴走を止めることは出来るのか!?
2年前の『あなたの街コンテスト』にて審査員の荒俣先生が「真面目なコンテストにこんなふざけたのを送ってくるんじゃないよ!」と呆れた(んじゃないかなと思う)あの『滋賀県民の野望』がまさかの長編
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!そうだ。山科は滋賀と京都を隔てる前線基地なのである。
僕は京都人。
(そして、琵琶湖畔に週の半分は仕事に通っている)
そんな、京都人にとって、水源、琵琶湖は身近なものであるし。
「琵琶湖の水、止めたろか!」という琵琶湖畔からの脅しは、非常に身近なものなのだ。そんな脅しを言われながらもヘラヘラと曖昧な笑みで、滋賀県民に対して優越感を崩さないのが京都人という奴なのだ。すまぬ。
ただ、誰一人、琵琶湖の水を止められる者はなく、また、琵琶湖の水に京都を沈められる者は居なかったのだ……。
しかし、小説の中だと、違ったんだネッ!!
天衣無縫、千変万化!
そのキャッチコピーの「日本よ、琵琶湖に抱かれて沈め!」がその勢いを完全に表している。
ナンセンスに…続きを読む - ★★★ Excellent!!!あの【滋賀県】が、一大スペクタクルを巻き起こす
この物語を読んでいて驚かされるのは、何と言っても発想力です。どれだけ滋賀県のことを愛し考えて生きてたら、このような一大叙事詩が生まれてしまうのか。
滋賀県と言えば琵琶湖――という薄い認識しか持たなかった私ですが、そういう派閥(?)のぼんやりした考えを、根本から改めさせる魅力を持っています。その認識の覆りっぷりたるやコペルニクス的転回……いや、他県民にこの喩えを使うことを許されるならば、琵琶湖のごとく大きく覆ったと言わざるを得ない。
滋賀県にまつわる数々の概念がゲシュタルト崩壊しかねない、パワーワードの乱打に打ちのめされること請合いです。
もう一つすごいのは、これだけ壮大でも最後まで面白く…続きを読む