双月の大英雄

作者 古月

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★★★ Excellent!!!

中華風テイストの濃厚バトルシーンが展開されるのですが、丁寧な描写で躍動感と共に読み進められる作品です。

剣や鞭、武術、更には現代日本の便利な日用品と、幅広いアイテムを駆使する戦闘はそれぞれがしっかりマッチしていて情景が浮かび易く、正しく『読むアクション映画』と形容できる白熱した読み応えを読者に与えてくれます。

そして濃厚バトルを演ずる登場人物達が主人公も悪役も、良い意味で飾らない、戦いに身を置きながらも読み手にとって親しみ易い、味のある性格に描かれているところが個人的にガツンと来ましたね。

特に、他の読者さんも言ってましたがヒロインのルヤンが激可愛い!やんちゃ可愛い!可愛く強い女性キャラは私、大好物ですよ!

……コホン。さあ皆さん、この戦う力、アクションをしかと感じられる武侠小説をご堪能あれ!

★★★ Excellent!!!

日帰りファンタジーコンテストで中国武侠モノを絡ませようという発想が斬新であることもさることながら、短い分量の中でストーリーのまとまりと濃厚なバトルシーンがとても魅力的な作品です。

強敵を相手に現代世界と異世界のアイテムや戦法を使って戦うシーンは手に汗握るアツさです。目に浮かぶ描写なのでバトルものを普段読まない人にとっても読みやすいのでは。

パロディに使われてる映画がお好きな方ならさらにニヤッとしてしまうかもですね!

何よりこの作品を書いている古月さん自身が一番楽しんで書いていそうだなーというのが伝わってきて、読んでいるこちらもわくわくしながら楽しめました。

このコンテストのテーマの中ではかなり異色かもしれませんが、本格的なバトルや中華風の舞台を楽しみたい方にはぜひ読んでいただきたい作品です。

★★★ Excellent!!!

 とにかくアクションシーンが凄い! 全編、息つく間もない強烈な迫力で、刃物や鞭が空を切る音まで聞こえてきそうです。映像がありありと思い浮かぶスピード感溢れる描写と共に、時々中国語のセリフ(日本語訳付き)が挟まれるので、あたかも字幕付きのアクション映画を見ているかのような錯覚に陥ります。激しい戦闘シーンが終わった頃には、読んでいるこちら側も緊張感から解き放たれて、はーっと大きく息を吐いてしまいました。

 現代世界と異世界の絡みも面白いです。主人公が異世界と触れるまでの過程にリアル感があり、「異世界転移」という用語を思い浮かべる間もなく、物語に引き込まれます。現代知識を異世界に持ち込む話はよくありますが、この作品では、「現代知識」の使われ方が非常に個性的で、武術にお詳しい古月さまでなければ、このように読み手を驚嘆させる展開を描くことは不可能かと思われます。
 一方、決して武芸に秀でているわけではない主人公が「強いヒロインを助けたい」と思うに至るまでの心情は、説得力を持たせる設定がさりげなく入っていることもあり、とても自然な流れで、ますます好感度大でした。

★★★ Excellent!!!

 多くの人が洋風なファンタジー世界の作品を投稿している中、中華風の世界観とのことで、興味を惹かれ読みました。
 中身は、想像以上のクオリティ。文章がしっかりとしており、他のコンテスト投稿作とは一線を画しております。
 転移の仕方がテンプレじゃないところもよかった。終わり方も爽やかでよし。
 個人的には、この作品に受賞してほしいと思いました。

★★★ Excellent!!!

人生の岐路に立つ普通の現代日本人、武山誠。
行き来できるようになった中華風異世界で、事件に巻き込まれる。

武侠、と聞くとハードル高く感じますが。
カンフー映画ならば、昔見た!
少林寺で修行してるのとか、銀魔王が笑ってるのとか、ジャッキー・チェンが高いところから落下するのとか。
(ストーリーを全く覚えていないのがバレバレですね……)
二話目で「そうか、カンフー映画なんだ!」と思ってからは、すごく親しみやすく読めました。
魔法はありませんが、向こうの世界の登場人物たちは武芸の達人ばかり。
ごく普通の人間である武山が、勇気を振り絞るところ。
現実の世界での悩みも一歩進んで、とても面白かったです。

★★★ Excellent!!!

「日帰りファンタジー」なのに武侠もの!?と興味を惹かれて読んでみたのですが、いきなりの情感溢れる描写に引き込まれ、緊迫したアクションシーンに目を奪われました。
文章が本格的なので、一見重くて読みにくそうにも見えましたが、全くそんなことはなく、中華風世界観も素敵ですし、出会いが印象的なヒロインのルヤンや悪役の夏崇烈といったキャラも立っていて魅力的で、あっという間に読んでしまいました!
日帰りファンタジーコンテスト参加作ということで二万字で終わってしまいますが、勿体ないのでコンテスト終了後にでもシリーズ化してくれないかなーと、密かに期待しています!

★★ Very Good!!

武侠物というジャンルは初でして、さらに日帰りファンタジーとの融合は、あまり例を見ないのではないかと思います。

なんといっても、アクションシーンが素晴らしく、ルヤンが動く、駆ける、躱す、刺す、私の文章力で説明するのがもったいないので、ぜひとも、自らの目で確かめられることをオススメ致します。

現代が絡むことによる突破口の演出も見事です。

ふと体がウズウズしてきたのなら、きっとあなたも武侠の虜です。

★★★ Excellent!!!

武侠もの、というと、私のような全く知らない人間が入るには、少しばかり間口が狭い。
と思っていたが、軽妙な語り口と、リアリティ&疾走感溢れるアクションで、すらすらと最後まで読めた。

特に、アクションの描き方が秀逸で、感動を覚える!
日帰りファンタジーということで、きっちりと現代映画の知識やトランシーバ、ワイヤなどの小道具を使いつつも、やりすぎないバランス感覚は絶妙。

武侠ものに疎い私のような者にも読んでほしい、痛快アクション短編だ!

★★★ Excellent!!!

痛快の一言。
短いながらもしっかりと起承転結のある展開に軽妙なアクションシーン。そして某有名映画のパロネタがくすっと笑わせてくれます。
異世界武侠という一見荒唐無稽に思えるテーマながらも良い意味で突飛すぎない、地に足のついたストーリーで読みやすいです。

★★★ Excellent!!!

日帰りファンタジー作品。で、中国武侠ものか。派手なアクションシーンが圧巻だな。
と、いうところまでは普通に楽しんでいたのですが、途中からまさかの展開でやられました。
これは、罠で無双してどったんばったん大騒ぎするあの映画じゃないですか。
あっ、そうか。現代日本知識で無双する異世界モノのお約束をきっちり守っているのか。
そして。
キャッチコピーの、「武芸ができない侠客なんて、変だろう?」に対して出される答えがしびれるほどにかっこいい。
まさにエンターテインメントでした。

★★★ Excellent!!!

 武侠小説というものがあるのは知っていたが、本作で初めて読んだ。戸惑うのは最初だけ、踏み込んでしまえばなんとも魅力的な世界。その武侠小説を異世界と繋げて見せたところが、本作の見事なところ。

 こちらの世界とあちらの世界のズレを描いて笑いを誘う前半。そして後半は、こちらの世界の知識をつかってあちらの世界の強大な悪を討つ展開には胸が躍る。まさか、そんなモノの知識が、実際に役に立つなんて、だれが想像しえるだろうか! だが、その突飛さが、武侠小説の世界であるともいえる異世界で、極めて映える。

 巨大な悪を、知恵と勇気で倒す痛快娯楽小説。ハマること請け合い。

★★★ Excellent!!!

その体は武侠でできており、脳みそも武侠でできているのが今作品の作者・古月大人です(褒め言葉)

そんな古月さんが日帰りファンタジーという題材で新作?
え、もしかして、私が知らない別の古月さん?
そう思いながら読み始めたら……。

いつもの古月さんでした。初っ端から武侠武侠武侠!! 異世界が武侠!!

「日帰り武侠とか、ふざけとるんかいっ!!!(# ゚Д゚)」

ごくほんの一瞬、パソコンの前でそう叫びたくなったのはここだけの話です。

でも、ヒロインのルヤンちゃんが登場し、現実世界でやんちゃ&無邪気な可愛さを披露してくれた後は、「日帰り武侠もいいよね!」と手のひらくるり!!(^ω^)
異世界の住人のルヤンちゃんはまずテレビに驚き、映画の拳法に「なにこれ、カッコイイ!」と夢中になり、人がたくさんいる公園で実演しちゃうのです。なんなの、この天真爛漫な可愛い子は!?

そして、ルヤンちゃんとの出会いや異世界での悪党との戦いを通し、精神的に成長して「英雄」となる主人公の成長物語もしっかりと描かれています。
ルヤンちゃんが現代から持ち込んだ様々なトラップで悪党どもを懲らしめ、映画で観た拳法を実戦で使うシーンは見どころ満載ですので必見です!
「現代知識を活かして異世界で活躍する」という異世界ものでのお約束を武侠で置き換えて描いた作品だと言えるかも知れません。


ヒロインが可愛く、物語も面白い、とても楽しい日帰り武侠でした。
やっぱり武侠は最高だぜっ!!!
みなさんもぜひご覧あれ!!

★★★ Excellent!!!

カクヨム武侠といえばこの人古月さん! 今回は日帰りファンタジーコンですが、ここでも武侠をぶち込んできた! しかし『十二国記』のような中華ファンタジーが増えて欲しい身としては、よくやったッッと拍手を送りたい所存です。チャイナはいいぞ……!
とはいえ今作はカンフー映画パロディが主眼という趣きで、チャイナ要素はそこから抽出してね、という所でしょうか。酔拳とかは観たんですが、ベスト・キッドはまだ未履修という粗忽者ゆえ、パロディには一部ピンと来てないあたりが申し訳ない。
短い間に主人公の悩み、ヒロインとの出会い、無邪気なヒロインの可愛さと、可愛さアピールが伏線になった敵との戦闘、一発逆転、そして一連の騒動を通して吹っ切れる主人公、と綺麗にお話はまとまっています。
欲を言えば、ホーム・ア□ーンする導入部分が少し物足りず、話が飛んだような印象を受けた点がもったいない所。しかし、こればっかりは尺の都合ゆえ仕方ないですね(日帰りコンは2万文字制限)。

それと、特にいいなと思うのは「武術が武侠の条件ではない」というテーマ部分。あまり言うとネタバレになるかもしれませんが、ラストのあのやり取りは、改めて古月さんの武侠に対する愛を感じました。

次回はこうした制限は気にせず、のびのびと武大侠の活躍を書いてもらいたいです!