彼は言われるがままにトラックを運転するドライバー。荷物の事など知った事ではないと己に言い聞かせる彼の行き先と、運んだものの正体は。 私はその結末と、己の無知に衝撃を受けました。 サクッと読める分量なので、是非。
短い文章の中に、とても深い内容が詰まっています。悲しくても怖くても忘れてはいけないこと。今は知ることが大切。
短い話なのに、ズドンとのし掛かってくる重み。残酷さ、悲しさ、虚しさ、卑劣さ。主人公はただ、トラックを運転しただけ。それだけで、彼は一生の苦しみを背負うかもしれない。トラックの積荷に運ばれたもの。ものと言っていいのか、なんて呼べばいいのか。私にはわからない。悲しい事実は、変わらない。凄い作品が読めて、嬉しいです。ありがとうございます。
この短さの文章に、残酷さ、無力さ、絶望感、全てが詰まっていました。しかも、その表現が間接的な描写であるにも関わらず、最後まで読み終わった時、恐怖で震えました。作者さんの技量に唸ったのは言うまでもありません。
その一言に尽きます。
ショートショート。面白い、と言っていい内容かどうかは微妙ですが、面白かったです。人間性の一面を照らす話。これも、人間の話。
「ユダヤ人問題における最終的解決」法は当初バス内でのガス殺でした。後に目標数値が拡大され『絶滅収容所』そして一度に2000人レベルで殺害できる大規模ガス室が作られましたが、その生き残ったスタッフたちは「知っていても何ができたか」という永遠の課題を背負ったまま戦後を生きることになります。(後期はカポと呼ばれるユダヤ人スタッフが大半でしたが) 「平和に対する罪」「人道に対する罪」という言葉がいかに空虚なものか教えてくれる良質の短編だと思います。無駄のない潔い文章力に感嘆。
自分が同じ状況に置かれたら、「加害者」にならない保証なんてどこにもないってこと。そして、これがほんの数十年前に本当にあった出来事だということ。作者様は「これ以上怖い話を書ける自信はない」と書いているけれど、僕も「これ以上怖い話を知らない」。
でも、勇気を出して読んでみて。知ることって、怖いけど、でも大切なこと。知らないことの方が怖い。
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