もう一度だけ話せたら、本当のことを言って欲しい

自殺した死者とだけ会話をすることができる電話があるらしい。

死者へと繋がる公衆電話の管理者である道端健悟の元へ三人の依頼人が訪れる。道端は死者と会話をするための条件を伝える。

① 電話が繋がるのは自死により死んだ者だけである。事故死や病死、老衰など自死以外の理由により死んだ者とは電話は繋がらない。
② 死者との電話を繋ぐためには死者の名前、性別、生年月日、死亡年月日が必要。
③ 死者と話すことができるのはテレフォンカードが切れるまでの間だけ。
④ 生者が死者と会話をすることができるのは一度だけ。

一人目、主婦である花井霧香は失踪した母が本当に死んでしまったのかどうかを確かめたい。
(第一章：全14話　4万字程度)

二人目、教師である土井天馬は生徒の死が事故によるものなのか、自死による…続きを読む