第9話 ヨクノム(その1)
レノーが前に出ようとすると残りの二人が怒るのである。じゃあもっと速く歩けよ、とレノーは何度もペタリンたちに言うのだが、アルルもクルルも赤い目を光らせてギャバギャバわめくだけだ。
字を書いて伝えろ、とも
夜が明ける前に森の中に入ったが、カヌウたちがつけた
レノーは右も左もわからずにただペタリンたちの後を追いかけるだけとなった。
クフィーニスの能力を使うな、とカヌウに言われていたが、(こんな
(でも、あの時、俺はそうしようと
「アルル、クルル、この
レノーは何とかしてアルルたちが文字を書くところを見たいものだと
『おとなしく私たちについてきた方がよろしくてよ。この
レノーは思わず
「実際、君は
クルルは紙切れをレノーから取り返すと
『
「
クルルもそれきり
(これもカヌウたち三人が作った道なのかな……?)
それから目に見えて
ひどく
「アルル、
三人は立ち止まり、顔を見合わせた。クルルがすかさず走り書きを渡した。
『あれが
「? どういうこと?」
レノーはペタリンたちの顔を
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