概要
墨が跳び、筆が舞って悪を討つ!――かもしれない、中華風異世界幻想譚
想いを込めて書いた文字には不思議な力が宿るという言い伝えの残る葆(ほう)国。
賢帝と名高い皇帝、琥苑輝(こ えんき)の正妃には、いまだ後継となる皇子が生まれずにいた。
後顧を憂いた宰相は、ひとり娘の李明麗(り めいれい)を後宮に送り込む。
が、しかしこの娘、ただ美しいだけの姫ではなくて――。
御子誕生を巡り、新米文官で能書家、林文徳(りん ぶんとく)を巻き込んでの大騒動を巻き起こす。
賢帝と名高い皇帝、琥苑輝(こ えんき)の正妃には、いまだ後継となる皇子が生まれずにいた。
後顧を憂いた宰相は、ひとり娘の李明麗(り めいれい)を後宮に送り込む。
が、しかしこの娘、ただ美しいだけの姫ではなくて――。
御子誕生を巡り、新米文官で能書家、林文徳(りん ぶんとく)を巻き込んでの大騒動を巻き起こす。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!お世継ぎ問題と偽書の謎がどうなっていくのか気になる
「感字」と「看字」。
書き手がその文字を書いたときの気持ちや、書き手の性格を読み取ること。また、たとえば同じ「馬」という文字でも、生きた馬なのかおもちゃの馬なのかという、何をイメージして書かれたのかまで読み取ること。それが「感字」と「看字」。
まるで絵画を読み解くように、文字に込められた情景が立ち上ってくる。同じ文字でも、込められた想いが異なればまったく違う文字になる、という世界観が面白い。
皇帝の世継ぎが生まれないという大問題を解決したくて奔走するヒロインは、常識破りの活発さで周囲を巻き込み、優れた書の才能を持つ元戦災孤児の青年と出会う。
彼が公文書の偽筆を見抜いたことから、しだいに陰…続きを読む