将軍の愛馬《2》
歴然と筆力の差を示されたにもかかわらず、明麗に生まれたのは嫉妬でも羨望でもなく、純粋な憧憬だった。
女である自分が手に入れることのできない文徳の官職を、明麗は激しく羨んだ。それなのに、彼が書く文字に対しては、その感情がまったく湧いてこない。ただただ、字の中にある彼の想いが、砂地に清水が染みこむように胸に届くだけ。
どんなに足掻いたところで性別を変えることは不可能である。しかし、彼以外の者があの文字を書くことは、性差を越えることよりも至難の業だと明麗の直感が告げていた。
鍛錬に精を出す兵士たちの声もここからは遠い。地上に表されたのは、この平和な光景そのものだ。眺めていた三つの文字が微かに滲む。明麗は目尻を手の甲で擦り、地面から不格好な馬を消去した。
自分が目指しているのは書家ではない。それでもこの国に生を受けた者として、真実や想いを伝えられる文字を綴ることができたら、とは思う。
ふたりを監視するようにその場から一歩も動かずにいる黒馬と地面の間で、視線を何往復もさせながら、明麗は“馬”を書いては消し、また書くを繰り返す。
だがどうにも、この神馬のような姿を文字することができずにいた。
「
突如としてわいた太い声に、明麗は驚いて顔をあげる。すると、いままで微動だにしなかった漆黒の馬がゆるりと間を詰めてきた。柵から頸を伸ばした大きな馬面が明麗に目の前に突き出され、堪らずにのけ反る。そのまま後ろへと倒れそうになった背中が、がっしりと支えられた。
空を向いた明麗の視界に今度は熊が現れる。
「
叫びにも似た声に、熊は髭で覆われた顔を思い切りほころばせてみせた。横にいた文徳は巨体を仰ぎ見て、目と口を大きく開けたまま、地面に尻をついてしまう。
「若い娘が一人通りがかったくらいで、野郎どもが浮き足立っているというから来てみれば。あいかわらず、李の姫さんは威勢がいいな」
「驚きました! 南方からいつ
劉将軍の大きな手を借り立ち上がった明麗は、汚れたままの両手を重ね拝礼する。
熊と見紛うばかりの将軍の背丈は、よろよろと腰をあげ長袍の土を払う文徳より、頭ひとつ分は高い。
「劉……将軍、でいらっしゃいますか」
明麗に倣い礼をとった文徳が、不思議そうに髭面を窺い見た。
「お名前くらいは聞いたことがあるんじゃない? 葆国一の猛将、
本人の代わりに明麗が熊の正体を明かすと、文徳の視線が忙しなく将軍の頭頂からつま先までを行き来する。最後に厳つい顔に似合わず悪戯好きな少年のように輝く瞳を、穴が空くほど凝視した。
文徳の不躾な態度を気にかけるでもなく、剛燕はゆったりと腕を組む。
「オレの顔に、なにかおもしろいものでもついているか?」
「あっ、えっと、すみません。あの! 林文徳です。以前に、ほら、西の
しどろもどろになりながらいきなりの告白をするが、剛燕は顎髭をしごき首をひねる。今度は逆に剛燕が、文徳のひょろっとした全身を品定めするように目玉を動かしていた。
「ああ、あのときは名乗りもしていなかった」
「あなた、劉将軍とお知り合いだったの?」
肩を落とし項垂れる文徳の顔を明麗は覗き込んだ。兄と懇意にしている将軍は、南の国境付近で隣国が侵攻を企てているようだとの報告を受け、年の初めから宮処を不在にしていたはずだ。素手で虎を退治したとの逸話まである武人の中の武人と、この春から文官となったばかりの文徳との接点が、明麗にはまったく想像がつかない。
「昔、家族で住んでいた村に隣国が攻めてきて、まだ皇太子であられた陛下の率いる国軍が来てくださったんです。父も妹も焼け死に、母も弟も殺されて、次は自分の番だというときに助けてくれたのが、『りゅうごうえん』という名前の人で」
淡々と告げられた痛ましい過去に息を呑む明麗の横で、もう一度高い位置にある厳めしい顔を見上げ、文徳は力なく首を横に振った。
「武官の名簿でそれらしきお名前をみつけて、もしお目にかかれたら、きちんとお礼を言いたいと思っていたのです。
「おい、待て。いま朱家と言ったか?」
思案顔で沈黙していた剛燕の太い眉が跳ねる。腰を屈め、荒い鼻息が文徳にかからんばかりに顔を近づけてきた。思わず上体をやや反らせた文徳が肯く。
「は、はい。行くところがなかった僕に、宮処での奉公先を紹介してくださったのが朱家の姫様だと、元の主から聞いています」
剛燕がさらにぐいっとしかめ面を寄せてきたので、堪らずに半歩足を引いた文徳の袖を明麗が引っ張っり、耳元で囁いた。
「剛燕さまの奥方である
「え?」
驚いた文徳の顔がごつごつと硬い手に両側から挟まれ、剛燕と正対させられる。両者の目が合った途端に、剛燕の顔が人好きのする笑みに変わった。
「わかったぞ! あの、粥で火傷していた坊主か。すまんな。あの時分はおまえさんみたいな子どもが山ほどいたから、すぐには思い出せなかった。それにしても、まさかこんな場所で会えるとは」
剛燕は束の間切なげに瞳を陰らせ、すぐに豪快に笑うと、厚い鉄板のような胸に文徳の頭を抱え込んだ。
「大きく、はそれほどなっていないか。しかし元気そうでなによりだ」
「そ、その節は、本当にありがと……うっ」
成人男性をすっぽりと覆ってしまう胸の中で、文徳が苦悶の声をあげる。
口と鼻を胸板で塞がれ、太い腕を回された背骨がミシミシと音を立てている様子に、明麗はさすがに師匠の身の危険を感じた。
「劉将軍! もう兄には会われました? 南方は落ち着いたのでしょうか? 華月さまやお子さまたちはお元気で?」
矢継ぎ早に質問を投じ、文徳の解放を試みる。それはまんまと功を奏し、緩められた腕から逃れた文徳は、身体をふたつに折って咳き込みながら息を整えていた。
あまりにも鎮まらないので背中をさすってやると、文徳はようやく身を起こす。
「大丈夫?」
「ありがとう。もう平気です」
最後にもう一度、けほっと咳をした。
「なるほど、これは博全が心配するわけだ」
納得したように肯く剛燕へ、ふたりは不審げな目を向ける。
「兄がなにか?」
「いやなに。あの堅物が、大事な大事な妹を独りで皇宮の外に出すのは不安だから、供をつけることを許可してくれと直談判しにきたんだが」
並び立つふたりを眺めて、剛燕は顔をにやつかせていた。
明麗としては、すでに成人の儀である
「兄さまったら! そんな心配をされなくても、わたしはちゃんと書を学んでいるのに!」
「書? ああ、それで天河なのか」
書きかけの“馬”と捨て置かれている枝切れに一瞥をくれた剛燕が柵に歩み寄ると、黒馬は低くした頸を伸ばして目を細めた。その鼻筋を武骨な手が優しく撫でる。
「天河? 彼は劉将軍の馬なのですか?――痛っ! もう、なんなの?」
剛燕が来た途端にまとう雰囲気を和らげた馬に近づく明麗の髪を、天河がくわえて引っ張った。突然頭皮を襲った激痛に涙目で睨むと、歯を剥きだして威嚇される。その怒っているような形相は、くしくも文徳が描いた馬の妖怪によく似ていた。
「いまのは明麗が悪い。見ての通り天河は牝馬だ。腹が立つのも当然だろう」
「これが牝なの?……っ、痛いってば!」
「さすがに性を間違えたままじゃあ、この馬を書くのは難しかったかなあ」
ははは、と吞気に笑わてしまう。眉間にシワを寄せた明麗は、乱れた息と髪を整え、黒い巨躯を突き刺すように人差し指で示した。
「どこからどう見たって、立派な牡馬じゃない。文徳はわかっていたの!?」
「そう訊かれると、特に気にしてませんでしたね。どこか、ほかの馬とは違うとは思ってたけれど」
「まあ、なんにでも規格外があるということじゃないか。なあ?」
剛燕が黒馬の頸をぽんと叩いて同意を求める。しかし天河は不機嫌そうに勢いよく鼻を鳴らし、柵から離れていってしまった。
「ご婚姻前は姫将軍の異名をお持ちだった奥方のいらっしゃる剛燕さまにまでそんなことを言われたら、いくら馬だって気を悪くします」
朱華月は娘の身でありながら武人として戦場に赴き、男顔負けの功を挙げている。果ては父の跡を継ぎ、本当に葆国初の女将軍が誕生するのではと噂されたほどで、その勇ましくも美しい姿は、当時、貴族の子女たちから絶大な人気を博したという。
戦の記憶がない明麗も、うっとりと夢見るような口調の義姉から、多少の脚色がなされた武勇伝を事ある毎に聞かされていた。
くすくすとあげ足を取る明麗を、剛燕が不服そうに見下ろす。
「我が妻は、この国のどの女人より女らしいぞ。それをいうなら、『
明麗の腰で輝く玉を指した指が頬を拭うと、汗でこびりついていた土が剥がれ落ちていく。
「だいたい、この顔はどうした。真っ黒じゃないか」
「ですから、書の練習をしていたんです!」
袖口で己の頬をこすり、土がついた衣を
「劉将軍。天河を文字にできるように、あの馬のことを教えてください」
性別だけでは足らない。もっと天河のことが知りたかった。
走るのを止めた天河の周りに他の馬が集まり始める。自然に作られた輪の中心に、伸ばした頸の黒い鬣をそよがせ天河が立つ。
「馬の王……違ったわ。女王様みたいね」
「本当に、見事な黒ですね」
文徳の細めた目には、天河が墨絵の馬にでも見えるのだろうか。筆を持つ形に握られた右手が、宙で軌跡を描く。明麗はこの場に紙と筆がないことを心の底から惜しんだ。
「女王か。あながち間違ってはいないな。天河は陛下が可愛がられていた馬だ」
剛燕が両肘を置き寄りかかった木柵は大きく軋んだ音を立てたが、どうにか持ちこたえた。
なるほど、皇帝陛下の愛馬だったと言われれば、納得するしかない風格を備えている。
「多忙な身では思う存分に走らせてやることができぬからと、陛下は天河をオレに託された」
皇城はおろか、政務を離れ殿舎から出ることさえもままならない多忙の身。気紛れに遠駆けなど望めば、文官武官が揃って上を下への大騒ぎとなるのは想像に難くない。
自分に「後宮は息苦しいだろう」と言った彼のほうが、もしかしたらずっと窮屈な思いをしているのではないだろうか。
凝りを解すように首を回した明麗は、木々の隙間から僅かに覗く瑠璃瓦の屋根をみつけた。その下にいるはずの皇帝に思いを馳せる。
「天河という名前は、鼻梁の白斑からなんでしょうかねえ?」
手庇を作り馬の群れを眺める文徳の様子に、明麗は大きなため息を吐き出した。
「この国には、優秀な人材が不足しているのかしら」
彼の書に関しての技量や知識が、類い稀なものだということは認める。しかしそれだけで、葆国中の天才秀才が臨む採試の狭き門をくぐり抜けてきたわけではないはずだ。ところが明麗がみる限り、その片鱗は覗えない。今年度の受験者はよほどの不作だったのかと疑ってしまうほど、平凡そのものである。
「このままでは陛下がお疲れになって、いつか倒れてしまわれるわ。先日の夜だって、いらしたのはあんなに遅い時刻だったし」
憂いを込め何気なくこぼした独り言は思いのほか大きかったらしく、文徳と剛燕が揃って明麗に驚きの目を向けた。
「いやはや。李家が自分のところの娘を後宮に入れたと聞いたときには、あのおやじさんもついに
剛燕は大仰に肩をすくめ、文徳は弾かれたように明麗から距離をあける。
「明麗。君、陛下のお手つきだった……のですか?」
いまにも膝をつき、妃嬪に対する礼をとろうとする文徳を、まだ汚れの残る頬に朱を上らせた明麗は、両手を振り慌てて止めた。
「やめてっ! どうしてそんな話になるの?」
「でも、君のその……寝所に、陛下がいらしたんじゃないのかい?」
「だから違うの! 第一、わたしは孫恵との相部屋よ。そんな場所へ、陛下がお越しになるはずがないじゃない」
「へえ、そうなんだ」
「たしかに、寵妃に贈ったものが官人の証というのも妙な話だな」
あっさりと誤解が解けたようで胸を撫で下ろした明麗は、それでもまだ合点がいかない様子の剛燕に身構える。
「だが、どうしておまえさんが深夜に陛下と逢瀬なんてことになったんだ? そもそもただの女官が、皇宮の門を越える許可を与えられた理由はどこにある」
「それは、彼に書を……」
助けを求めるように文徳へ質問を投げ渡すが、彼は貧相な見た目に違わず頼りにはならなかった。
「さあ? 僕も、皇后陛下に葆の文字をお教えしたいという彼女に頼まれただけなので」
「皇后さま? わざわざこの文官に習ってまでか?」
剛燕は、将軍が少し力を加えれば簡単に折れてしまいそうな細腕から生み出される文徳の書を知らない。疑問に感じるのも当然だろう。
明麗はますます不審を募らせる剛燕にどう説明しようかと、必死で巡らせていた思考の方向を変えることにした。
後宮の、それも皇帝夫妻の閨事情など、門外不出どころか口外するのも重罪だ。
しかし劉将軍は、苑輝が皇太子の座に就く以前から傍にあり、あの博全が時に妬心を抱くほどの信頼を注がれている。ことが跡継ぎ問題に及ぶとなれば、この国の一大事。重臣である将軍も無関心ではいられまい。
なにより彼は、すでに四児の父親なのだ。女の園では聞けないことも知っているに違いない、という打算が明麗の脳裏で素早く働く。
あとは、と文徳に焦点を据えた。
「あなた、口は堅い?」
単刀直入に訊ねると、当然の如く訝しげに首をひねる。
「口? どうだろう。誰かからしゃべっちゃいけないような話を打ち明けられたことはないし、秘密を共有するほど仲のよい人もいないからなあ」
文徳の困惑の理由が予想していたものと違うことに、明麗が戸惑う。
「文徳って、友だちはいないの? 試験のときに苦楽を共にしたとか、初めての持ち場で気が合った人なんかは?」
「採試の会場で、他人に声をかける余裕がある受験者なんていませんよ。仕事だって、皆上ばかりを気にして、僕なんか……あっ!」
なにかに思い当たったのか、一瞬眉間にシワを寄せたがすぐに弛められ、横に振った顔の口はもう結ばれていた。
明麗はその閉じられた口を信じると決めた。
「ではお話します。その代わり、お教えした以上はふたりにも協力してもらいますので、そのおつもりで。それと当然ですが、これから話す内容は他言無用。剛燕さま、兄にもですからね。必ず守っていてだきます」
「なにやら物騒だが、承知した。この首にかけて誓おう」
神妙な面持ちの明麗に、剛燕は手刀を己の首筋にあててみせる。仕草は軽快だが声音は重く、本物だ。
文徳からも言質をとろうとすると、彼は両耳を塞いて後ろを向く。
「僕はなにも聞いてませんから、どうぞ」
明麗は耳から両手を引き剥がし、あいた耳の真横で大声を張り上げた。
「ふざけないで!」
「ふざけてなんかいませんよ。下っ端文官の僕にできることなんてあるはずがない。だったら初めからなにも聞かないほうがいいでしょう?」
「どんな些細なことでも仕事は仕事だと言ったのは、文徳、あなたじゃない」
「僕は生活のため、生きていくために仕事をしているんです」
困ったような苦笑いを作って、その場から去ろうとする文徳の腕を掴んだ。細くて頼りない。けれど、あきらかに自分のものとは違う腕の感触が指に伝わり、間に土が詰まった爪を立てるように力を込める。
「あなたはわたしの書の師という仕事を引き受けた。その時点でもう、この件に関わっているも同然なの。話を聞く前からなにもすることがないなんて言わないでちょうだい。――それを持っている限りは」
『鞠躬尽瘁』――国のために命をもかけて尽くせ。
国の、すなわち主君のために全力を尽くすと誓った者にのみ与えられた玉だ。それを腰に下げながら、国難といっても過言ではない事態から逃げることを、明麗は許せない。
さらに強まる力に堪えきれなくなった文徳の顔が、苦痛に歪む。
「手を離せ、李明麗。その腕は彼にとっても、大切な商売道具なんだろう?」
剛燕に窘められ手を離した右袖につく、泥汚れとシワをみつけた明麗は、にわかに焦りだす。袖をたくし上げて露わにした文徳の二の腕には、爪が食い込んだ赤い痕が残っていた。
「ごめんなさい! どうしよう。冷やしたほうがいいのかしら」
とりあえずふうっと息を吹きかけてみると、跳びあがらんばかりの勢いで文徳が腕を引く。
「もしかして痛かった?」
「え? いや、なんでもありません。こんなの放っておいて大丈夫だから」
袖をおろして隠してしまったが、まだ痛むのか腕をさすっている。
武人にとって利き手が大切であると同様、書家の腕にも傷を負わせるわけにはいかない。明麗は自分が思っていた以上の力が出てしまった手を、諫めるように握りしめた。
自戒の念に俯く明麗の頭がずしりと重くなる。文字通りあげられなくなった頭の上を、低い声が通過していく。
「おまえさんも、そう堅苦しく考えずに。聞くだけはただなんだ。とにかく、話だけでも聞いてみたらいいではないか」
「ただより高いものはないといいます」
即座に返された答えに、剛燕は闊達な笑いで賛同した。
「しかしな、気の毒だが、一旦この跳ねっ返りに関わってしまったからには諦めろ。李家の連中を敵に回したら、官吏の仕事などといってはいられなくなるぞ。たとえなんの役に立てないとしても、黙っていれば済むことだ。それくらいはできるだろう?」
口調は気安いが、選択の余地を残さないほどの圧を言外に感じ、剛燕の掌の下で明麗が縮こまる。当の文徳はというと、胸の内での葛藤をそのままに瞳を忙しなく動かしてから、ようやく無言でひとつ肯いた。
「決まりだな。さて、とっくりと拝聴しようじゃないか」
剛燕の手が、まるで天河の鼻面にしたように明麗の髪をひと撫でしていく。そのまま歩を進めて青草の茂る木陰に腰を据え、なんとなく気まずい思いで顔を背けているふたりを手招いた。
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