概要
褒美として下賜されるために後宮にはいった者のことを下賜姫と呼ぶ
薬屋では、国試という国を挙げての祭りにちっともうまみがない。
商魂たくましい母方の血を譲り受けたリンメイは得意の饅頭を使い金を稼ぐことを思いついた。
試験に悩み胃が痛む若者には胃腸にいい薬を練りこんだものを。
クマがひどい若者には、よく眠れる薬草を練りこんだものを。
薬師としての知識と母親譲りの饅頭の腕。これで、薬屋の跡取りは私で決まったな!と思ったときに。
リンメイのもとに、後宮に上がるようにお達しがきたからさぁ大変。好きな男を市井において、一年どうか待っていてとリンメイは後宮に入った。
商魂たくましい母方の血を譲り受けたリンメイは得意の饅頭を使い金を稼ぐことを思いついた。
試験に悩み胃が痛む若者には胃腸にいい薬を練りこんだものを。
クマがひどい若者には、よく眠れる薬草を練りこんだものを。
薬師としての知識と母親譲りの饅頭の腕。これで、薬屋の跡取りは私で決まったな!と思ったときに。
リンメイのもとに、後宮に上がるようにお達しがきたからさぁ大変。好きな男を市井において、一年どうか待っていてとリンメイは後宮に入った。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!恋愛模様を書かずとも描かれるしなやかな初恋。
読ませるお話が、とても素敵な作品です。そして何より気持ちの良いお話です。
作品の世界観とヒロインの性格に合わせたような文章で、飾り過ぎずシンプルにテンポ良く読み手をお話の世界に引き込んでくれます。
「後宮」という特殊なフレーズが想起させる「お約束」を大切に、そして丁寧につないで作られたお話は、一連の真珠のネックレスのような印象を受けました。
得意分野なのでしょうか、ヒロインが合理的な考え方と高い行動力で「後宮」という世界を立ち回る姿が違和感なく描かれていて、とっても共感できると思います。
ちなみに、この作品で描かれる恋は、ジレジレでも、うっとりするような甘さでもありません。
いつの間にか…続きを読む - ★★★ Excellent!!!テンポの良いストーリーと、前向きな主人公が魅力的
最初に無理難題をふっかけたのは祖父だった。
主人公は薬屋を継いで商売がしたい。でも祖父は孫娘に嫁に行ってほしい。諦めの悪い孫娘を諦めさせるための無理難題だった。
ところが主人公は持ち前のたくましさと賢さと粘り強さで見事解決……かというところで今度は後宮行きが決定。自分など皇帝に見初められるわけもなし、一年で市井に戻れると高をくくっていたら、皇帝がらみのとんでもない無理難題をふっかけられることに。
生きて市井に戻れるのか、好いた男との恋の行方はどうなるのか、というお話。
軽快な語り口で読ませる作品。
主人公の思考は商売人のそれで、後宮での嫌がらせに対しても冷静に分析して対処する。読んでいて気…続きを読む