妹にあらゆるモノを奪われ、終いには婚約者まで奪われ心労がたたり儚く散ったヒロインが、生死の境である狭間に生きる人外の方に見初められ、時を戻し、先の人生で奪われるのみで諦めていた生き方を改め、妹に他人からモノを奪う事の愚かさと、モノを戴いた際の感謝を述べる事の大事さを躾、それを実践させる為に、人外の方の力で妹に魔法をかけ、一方ヒロインからヒロインの妹に婚約を乗り換えた元彼には、妹を愛するならと、彼にも魔法をかけ、ヒロインは2度目の人生を終え、人外な方との永遠の生を共に過ごす、というハッピーエンドの物語の様で、かけた魔法の意外性のせいで、ホラーの面もあり、読んでいて考えされる作品でした。
特に閑話の最後の章には大いに感服しました。