あいつを殺して、ジャンピング・ジャック。
高校二年生の川原鮎は早朝の通学路で、マンションから人が転落するのを目撃してしまう。転落したのは、鮎と同じ高校に通う泉田秀彦だった。遺書は発見されなかったが、彼の携帯電話には『ジャンピング・ジャック』を名乗る人物からの謎めいたメールが届いていた。
鮎は泉田の親友・敷島哲とともに事件の謎に迫るうち、泉田の他にも四人の高校生がジャンピング・ジャックからのメールを受信した直後に転落死していることを突き止める。
ジャンピング・ジャックのゲームとは何なのか? そして、高校生の連続転落死事件の真相は? 若者たちが疾走し、暴走し、迷走する青春ミステリー!