ミステリーとしても、青春物としても素晴らしい!!

 この物語は、川原鮎という女子高生が飛び降り自殺を目撃するところから始まります。
 取り調べを受けた彼女は、そこでとある名前を聞きます。
 それは、ジャンピング・ジャック。
 そして鮎は、この町で連続している自殺事件に、ジャンピング・ジャックが関係している事を知ります。
 自殺事件の謎を追っている男子生徒、敷島哲と出会い、彼女はジャンピング・ジャックの正体を追います。
 明かされる残酷な真実の果てに、鮎はどんな答えを出すのか―――――。

 『ジャンピング・ジャック・ガール』という物語は、ミステリー小説でありながら同時に青春物語としても完成度が高いです。
 カクヨムでは結構珍しい本格的な推理小説に、川原鮎と敷島哲という個性的なキャラを加える事で、他にはない読み味の作品になっていると思います。

 しっかりとした構成と文章力は読者をひきつけますし、次々と巻き起こる出来事に、続きが気になってしょうがなくなってしまいます。

 こんなミステリをもっと読みたいと思わせるくらい、素晴らしい作品でした。続編『スクール・マーダー・フェスティバル』も、ぜひ。

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