跳び立つ理性、並び立つ理解、聳え立つ謳歌を奏でる、暗黒青春ミステリー!

いやぁがんばりました!
オマエ程度の一介の読者風情がなにを頑張ったんだよって意見はごもっとも!
だけど聞いてくれ!

このジャンピング・ジャック・ガールのタイトル!
読後にタイトルに立ち返ってみたくなる本作を、リスペクトしてというかね。
その意味を今一度省みてね。噛み締めたくなる当時の機微を、このレビューの題で表現しようとした涙ぐましい努力の結晶がコレなんです!

結果から言えばまぁ無謀だったんだけれども。
総文字数約十一万文字パワーにたった三十五文字でなに立ち向かってるんだと物量的な見地からも一度は我に返ったけども、

それでもなんとかと捻り出しました!
このレビューを読んだ人はこのお題目も最後に噛み締めてみてください!

あとこのレビューだけじゃなんにも伝わらないでしょうから、
未読の人は本作もセットでどうぞ! よしっ俺はこれが言いたかった!

では本題へ、
先に触れたタイトルへの解釈が味わい深いのはモチロンですが、
それが実は本編中ずっと続きます。嘘でも誇張でもなくガチです。
そしてその次々と乱造される解釈でがんじがらめになった謎が、怒涛の勢いで紐解かれる論理的なカタルシスは特に群を抜いていました。

思い返すとあのナゾとはずっと付きっ切りだったワケですし、
遊んでる気分にさせるコンテンツというよりは、共に遊んでくれるコンテンツという気もしますね。

小説という媒体でありながら、
ともにゲーム性も兼ね備えているというサプライズ。
他にも彷彿とさせる部分が所どころあってソコが個人的に嬉しいところでした。
情報の提示のことごとくがストレスフリーだから尚更ね!

以上がまさに自分が憧れるミステリーの理想形。
それをまた一つ開拓できた想いです。仮に似通った様式で物語を認めるなら、
本作こそが自分の作品の核になってくれた作品であると胸を張って言えると思います。

ジャンピング・ジャックにさよなら――
そしてまた会おう!

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