連作短編形式のキャラミスで、いわゆる安楽椅子探偵物です。
やはりペットシッターを副業にしている探偵、というのがひとつの見所ではないでしょうか。
色々なお仕事要素を含むミステリがありますが、あまり他で見掛けない設定かと思います。
もちろん他の登場キャラも皆、個性的で、しかし探せばどこかにいそうな雰囲気の人物ばかり。
またこれは湘南という舞台と、作者さんのセンスによるものだと思うのですが、作品全体にとてもオシャレな空気感が漂っているんですね。
直接推理と関係ない部分まで、ちょっとした食べ物の描写など、細部にこだわりを感じます。
オシャレで読みやすいけど、しっかりミステリしているライト文芸作品が読みたい方におすすめです!