概要
そこで出会う気になる男子、部活仲間、ちょっと恋敵、あこがれの教師、美大浪人生——。
仲間に、その手をひっぱられるように、亜紀は本来の自分を取り戻していく。
学園ものではありますが、根底には、母と娘の解決することのない問題を含めて、高2の終わりまでの物語。
※〈参考文献〉アニメ『アルプスの少女ハイジ』。
1974年 フジテレビ系列で全52話が放送。
映画『スターウォーズ』のセリフ。
上記以外、参考にしたものは、ぼかしております。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!共学になったばかりの元女子校って、ちょっといいなあ。
美術女子白井亜紀の美術にかけるひたむきさと、きゅんきゅんの高校生ライフと、母子の胸が詰まるような関係がバランスを取りながら散りばめられた作品です。
少し苦しくなる展開もありますが、そんなときでも必ずどこかに明るくて強烈な光の気配が感じられ、迷わず前に進んで行けます。同じ問題が降りかかったとしても、高校生にはその時期ならではの悩みが生じ、良くも悪くも勢いのある反応を示すのですが、それがまたおばちゃんにはまぶしかったりします。
亜紀を囲む登場人物たちが魅力的で、彼らとの生き生きとした交流を眺めているといつの間にか自分も高校生に戻って笑っているかのような柔らかな気持ちになっています。舞台となる…続きを読む - ★★★ Excellent!!!きゅんきゅんの青春と、微毒母からの自立。
まず、とっても読みやすい文章です。
会話のテンポが軽くて、好きです。
するする、読めますよ。
絵を描くのが好きな主人公の少女。
デッサンを描きはじめると、没頭してまわりが見えなくなってしまいます。
おとなしめ。だけど、好みの絵のモデルを見ると、目が野獣。(笑)
中学では友達らしい友達を作れなかったけど、高校では……。
青春群像劇です!
淡い、きゅんとする恋。
恋未満、とあるのは、主人公も、ヒーロー……美形で、モテモテだけど、ある理由から、高校三年間は女子と交際しません宣言をしてる男の子、も、積極的に、恋人を作りにいってないから。
それが、甘酸っぱさを加速させます。
主人公のまわりには…続きを読む - ★★★ Excellent!!!時折、とても懐かしい気持ちになった。
このお話は、一人の美術女子・白井亜紀がカトリック系の高校に編入してからの、学園生活を描いたお話です。
そこで出会う、部活仲間や、憧れの先生、友人たちとのあれこれ、更には「気になる男子!」の存在が、亜紀の学生生活を彩っていきます。
お話の空気感が、個人的にとても好きです。
私にとっては高校生活など遠い過去のことで、カトリック系の高校でもなかったのですが。ここで描かれる登場人物たちのやり取りや、体育祭、文化祭、研修旅行などを見守るうち、知らない場所なのに懐かしい、という感覚になりました。
癖が強くて魅力的な部活の先輩を始め、ゆるゆるとした、友人たちとの他愛のない会話。平和そのものな穏やかさの中…続きを読む