きゅんきゅんの青春と、微毒母からの自立。

まず、とっても読みやすい文章です。
会話のテンポが軽くて、好きです。
するする、読めますよ。

絵を描くのが好きな主人公の少女。
デッサンを描きはじめると、没頭してまわりが見えなくなってしまいます。
おとなしめ。だけど、好みの絵のモデルを見ると、目が野獣。(笑)
中学では友達らしい友達を作れなかったけど、高校では……。

青春群像劇です!
淡い、きゅんとする恋。
恋未満、とあるのは、主人公も、ヒーロー……美形で、モテモテだけど、ある理由から、高校三年間は女子と交際しません宣言をしてる男の子、も、積極的に、恋人を作りにいってないから。

それが、甘酸っぱさを加速させます。

主人公のまわりには、個性的な人たちが集まり、楽しい高校生活を、読者も一緒に送っているかのよう。

そして、主人公の母親との関係、積極的に虐待はしないから、「微」をつけましたが、一緒に暮らしていくには、あまりにも苦しい、微毒親も描かれます。

主人公の成長。それがテーマであり、良く描かれています。

面白いですよ!
私は気になってしまって、一気読みしました。

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