概要
俺ことヒムロ・マコトは、気がつくとミミック(宝箱に擬態しているやつ)に転生していた。
喋ることも文字を書くことも移動することも出来ず、ひたすら蓋を開閉して意思を訴えては素通りされる日々。
そんな中、冒険者っぽい少女が、俺の前に立ち止まった。
彼女の名前はヒナさん。
俺と同じ、日本からやってきたらしい。
すごく強くてかわいいヒナさんに、なんとか近づきたくて、俺は宝箱から人間の姿をとれるよう頑張る日々。
ところが、彼女にはとても深い秘密があるみたいで……。
これは、「自分の人生」を選んだ彼女と、そんな彼女と共に生きることになる「魔王」の話。
別名義でなろうにも掲載しています。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!ミミックが恋したのは強くて優しくて悲しい過去を持つ女の子でした
転生したのに、暗いダンジョンで動けず話せず……
そんなヒムロに気づき、救い出してくれたのはチートバリバリに強い少女ヒナ。
ヒナのお陰で、能力値を手に入れていくヒムロ(ミミックの中身)が、とにかくめちゃくちゃいい人なんです。謙虚で真っ直ぐで一生懸命。
応援したくなります。
その想いは、やがてヒナさんの過去をも包み込む優しさになっていきます。
心理描写の巧みな作者様が描き出す世界観は、とても苦しいけれど温かくて、いつの間にか彼らと一緒に生きているような没入感を与えてくれます。
是非是非、皆さんもこの感動を味わってみてください。
お勧めです!
- ★★★ Excellent!!!(魔物の)ミミックで……恋愛譚⁉︎
主人公が目覚めると、そこはダンジョンの中。転生ものの王道ですね、ワクワクします! が、その身体はまさかのミミック!! アレです。「宝物わーい!」と宝箱を開いたと思いきや、中が口になっていて牙なんかも生えちゃっていて、冒険者が食べられちゃうアレです。
ひとりでは移動できず、声帯もない主人公がコミュニケーション手段として選んだのは、口(蓋)をパクパクさせる音をモールス信号にすること。
いやいや、異世界ダンジョンでモールス信号を理解する人なんて……いた!!?
ということで、主人公はヒナさんという女性と運命の出会いを果たすのです。
そんなまさかのシチュエーションと題材。これは、冒頭から引き込ま…続きを読む - ★★★ Excellent!!!俺は、君のために"魔王"になる!
目を覚ますと、俺はダンジョンの"ミミック"になっていた。
動けない。喋れない。できるのは、ただ蓋を開閉することだけ。
絶望に沈む俺を見つけたのは、一人の冒険者の少女・ヒナ。
彼女は俺のモールス信号に気付き、言葉を交わしてくれた。
孤独な闇に差し込んだ、たったひとつの光。
もっと彼女に近づきたい——そう願った俺は、"進化"を決意する。
だが、ヒナには"秘密"があった。
そして俺が目指す未来は、決して平坦な道ではない。
たとえミミックでも、俺は"彼女を救う"。
そのためなら、魔王にだってなってやる!
宝箱の中に眠るのは、希望か、それとも——?
異色の転生×恋愛×成り上がりファンタジー、開…続きを読む