3 years later

 とあるレトロな喫茶店で、白井亜紀しらいあきはクリームソーダを注文した。

 待ち人が来るまでに、もう少し時間がありそうだった。

 運ばれてきたクリームソーダの、赤いサクランボから食べる。 

 少し落ち着かない。髪も、切り過ぎたかもしれない。


 ショルダーバックから、3色ボールペンを出して、クリームソーダに添えられていた、丸い紙コースターの裏に落書きしながら待った。

 待ち人は外の北風の匂いを連れて、少し息をはずませてやってきた。

「待った?」


「待ちました」

 今日も彼に会えた、うれしさといっしょに亜紀は、コースターを両の手で差し出した。


「お守りの更新です」










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デッサン!〈改稿版〉 ミコト楚良 @mm_sora_mm

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