巨大龍が死んだ日　～世界を破滅寸前まで追い込んだ龍の全身が、もしも稀少な金属や素材で出来ていたら、人類は一致団結してその後始末に挑めるのか？～

動く山脈のごとき巨大龍が、人々を蹂躙する世界。巨大龍災害対策機関の長ヨナタン・エングラーはあらゆる手を尽くしてきたが、万事休すの状態だった。そんな時、突然、巨大龍が死ぬ。残ったのは、山脈のごとき龍の亡骸で……。

巨大すぎる龍の後始末、いったいどうする？
龍の素材は超貴重なものばかりで、どう扱う？
他国との言い争いも出てきて、どう対処する？
龍に破壊された街も、どう復興させていく？
おまけに怪しい団体も現れて……。

問題は巨大龍のごとく山積み！　どうする？　どうなる？　
先の見えない展開に、序盤から釘付けになっていました。

主人公のヨナタンは、特別な力があるというわけでなはい、普通の人間…続きを読む

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（151文字）

確かに貴重な素材、どう料理（活用）するのだろうと思いきや、タイトルどおり活用するまでにてんやわんや。

主人公を含む人間模様も目が離せず、各国の思惑も相まって、始終ドキドキしてました。

また、その素材と共に龍の影響にどう対処するか。
竜の影響のアイデアも解決方法の発想に驚かされました。
わくわくドキドキです。

　現実世界ではありえないだろう数百、いや数キロメートルはあるだろう巨大龍。

　それが死亡したのはいいものの、超巨大な死骸によって生態系やら損害が大変。　
　ではどうすればいいのか――そんな怪獣映画を思わせるようなファンタジー作品である。

　こんなの現実世界だったら数百年かかりそうなところだけど、しかしそこはファンタジー世界観。
　魔法やらなんやらで、何とかその死骸の除去作業に精を出しているのだ。

　しかもこの作品にはあの『巨人』と思わせる存在もいて……。

　これはぜひとも目が離せないですね！

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（460文字）

世界中を震撼させた怪獣が死んだ。やったね！　じゃあ、片付けようか……。
何だか昨年公開された邦画に似たのがあった気もしましたが、こちらは異世界ファンタジー。異世界でもお片付けの大変さは変わりません。むしろ魔法とかある分厄介かも。

怪獣の名は巨大龍。名前の通り大きい大きい龍でスゲー強くて、人類をこれでもかと苦しめた。それが原因不明でぽっくり死んだところから物語が始まります。主人公の名はヨナタン・エングラー。最も被害を受けて、王都傍に巨大龍の死体を抱えることになった国、エルドの巨大龍対策の責任者。ただでさえこれまで苦労させられたのに、死んだ後のその始末まで引き受ける苦労人です。何しろ巨大龍は強…続きを読む

巨大生物が死んだらその遺体どうするの？
という意外とありそうでないお話。
巨大タンカーや超高層ビルの解体とは次元が違う。
解体したくとも硬すぎて解体のしようがない。
動いても動かなくても災いは起こるから心休まる時はない。
挙句に、レア素材の塊ってだけであれよあれよと欲が沸いてくる。
この手の脅威には一致団結して乗り越えるのが相場だが、災厄が止まれば、目の色変えての欲丸出しである。
これではどちらが厄災か、怪物か分からないときた。
まだまだ解決の頂に至れぬとも千里の道も一歩から。
知恵を絞りて行動し、どうにか解決策を見出していく展開をお楽しみください。

もう１話目からぶっ飛びました。

これを読まずに何を読む？

巨大な敵を倒したは良いけれど
色々な事後処理が大変だなと言う印象でした。
立つ鳥跡を大いに濁された地で奮闘する残った者達の
物語。