勇者刑に処す 懲罰勇者9004隊刑務記録

作者 ロケット商会

3,746

1,275人が評価しました

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★★★ Excellent!!!

しっかりとした世界観の上に、勇者とか魔王とか聖印だとかが登場します。
一癖も二癖もある登場人物に振り回されながら、主人公はもがきます。
懲罰という名の戦闘ばかりを繰り返しておりますが、それでも面白いと感じるのは
絶妙な間の長さなのかと思いました。
変に深堀し過ぎず、あっさりとした描写の説明。
故に読みやすくテンポが良い。
登場人物が状況をセリフで説明なんて事もよくあるのですが、
それでもシラケないのは、間の・・・。なんでしょうか。
どこまでも読めてしまう不思議な魅力のある作品です。

★★★ Excellent!!!

「勇者刑とは、もっとも重大な刑罰の名前である。」

強烈な一文から始まるストーリーは、ひたすらに刺激的。
勇者刑に処された彼らは、主役であるザイロを始め誰もが最悪の刑罰に相応しい、社会を揺るがす犯罪者たち。

読み進めば進むほど、それぞれの超人的な技能、そして独自の価値観があらわになり、読者は、勇者たちは間違っても在野に放せない存在だと思い知る。
人間社会は到底、彼らのような「危険人物」は許容できないからだ―――平時であれば。

この世界には、「魔王現象」という脅威があった。

愚かさゆえに「普通」にはなれない彼らが、愚かさゆえに「勇者」たり得る。
彼らの巻き起こす無秩序な暴走が、「女神」の加護を得て、絶望的な戦いの流れを変えていく様を見届けませんか。

★★★ Excellent!!!

息をするように盗みを働くコソ泥だったり、自分を国王だと思い込んだテロリストだったり、倫理観が一般的なそれとかけ離れた人物が多数。
なのに彼らが自分のルールで動いた結果、しっかりとヒーローしているのが小気味良く。

テキスト量の多さと重苦しそうな文章にひるみますが、読んでみればガンガンいけてしまいます。
かわいくてポンコツ要素もあるヒロインたちや、コメディタッチなシーンもあって、どんどん惚れ込みます。
登場人物の魅力がすごい。異常者なのは否定できないですが。

★★★ Excellent!!!

色んな理由で社会に適合できなかった奴らが、社会に利用されつつ大暴れするお話。「クズというのは多数派が少数派を排除するために使うひどく便利で残酷な言葉だ…」という気持ちに、「いやこいつは社会に放っちゃいけないだろ、英断!」という気持ちが割と勝つ。実際キャラごとに色んな事情があるので一概にクズとはいえないけど、「やべーやつ」なのは勇者隊共通。作者は人の業を書くのが上手すぎる。めちゃくちゃおもろいです。

★★★ Excellent!!!

TwitterのRTから今作品を知りました。何と言っても登場人物全てが魅力的であること、皆人格破綻者ではありますがしっかりとその内面に触れ、掘り下げてくれるので回を増すごとに引き込まれていきます。
タイトルが一定の形になっているのも個人的に好きで区切りも分かりやすく、早く続きを読みたくなる工夫がされていると思います。

★★★ Excellent!!!

レビュータイトルは一話のドッタのセリフから抜粋
感覚的なものになってしまうけど読む前の説明はこのくらいでいいかも。
読み始めたら超面白かったけど、読み始めはタイトル・サブタイトル・3行説明どれもかたそうなのでかなり身構えてしまった。(スルー一歩手前だった)
そこでスルーしたらほんともったいない異世界エクスペンダブルズ

★★★ Excellent!!!

間違いなく面白い。
イカれたキャラクター達がすれ違いながら、あくまで己の都合で協力して障害をぶち破っていく。
ヒロインと主人公ですら例外ではなくすれ違っている。ヒロインは人に奉仕する女神として主人公に無償の祝福を捧げることを無上の喜びを感じている。
主人公は自分がその無償の祝福を嫌悪し、ソレを無上の喜びとする女神の習性を疎ましく思っている。
仲間の都合など知ったことかと蹴飛ばしつつもどういうわけか一党は結束しながら物語を紡いでいく。
一話読めばアリ地獄のように次の話に引き込まれていくはずだ。
問題があるとすれば、ほかの作品の傾向からするにこの作者の紡ぐ物語が最後まで終わらない可能性が高いという一点に尽きる。
刹那的に一話一話を楽しみたい方々には諸手を揚げてオススメできる。

★★★ Excellent!!!

「勇者刑とは、もっとも重大な刑罰の名前である」

冒頭に出てくるこの文章に偽りはない。
主人公たちが放り込まれる戦場は、毎回絶望的に不利な物ばかり。それもそのはずで、彼ら懲罰勇者は捨て駒と同義。何故なら揃いも揃ってとてつもない極悪人なのだから。
例えば息をするように盗みを働くコソ泥、王城をサーカス団に売り払いかけた詐欺師、自身を国王だと信じてやまないテロリスト、ターゲットの代わりに無関係の通行人を殺す暗殺者――などなど、誰も彼もが個性的な人格破綻者ばかり。
そして、主人公のザイロ・フォルバーツにいたっては『女神殺し』の大悪党。
懲罰部隊故に何もかもが不足している彼らが、いかに「魔王現象」と戦っていくのか。その巧みな戦術、戦闘描写がこの作品の大きな魅力の一つになっている。
その他にも個性的なキャラクターによる軽妙なやり取りや、徐々に明らかになっていくバックストーリーからも目が離せない。

★★★ Excellent!!!

まずは、1話読んで下さい。たった1話それで

貴方は引き込まれる!

この作品は

作者の表現力、文章力、キャラクター、ストーリーが感性にビンビン来ちゃいます

もちろん、アンチもいるでしょうが関係ない

この作品のキャラクターには是非動いて欲しい

そう思わせる作品です

★★★ Excellent!!!

 誰かから期待をかけられること、自分が社会の役に立ち繋がりを持っていることを確認すること。それは人の心を満たす行為で、社会を成り立たせる仕組みの一部。
 その一方で、社会からの承認を人質に、自分をすり減らす生き方を押し付ける場のなんと多いことか。
 「頭を撫でて褒めてもらう」というただそれだけを対価に莫大な力を振るい、その末路として衰弱するまで戦い魔王に侵食される女神たち。
 誰からも期待されず、死んでも再生するからと碌な物資も持たずに死地に放り込まれる犯罪者の集団である勇者たち。
 正反対なようでいて、歪な自己犠牲を求められているその問題の根は何処かで繋がっているように思えます。

 「いや再生されるからって死にたくないに決まっているだろ!」とばかりにあらゆる非正規な手段を用いて泥臭く生き延びる一方で、時にその場の勢いで他人の命や信念のため、保身とは真逆の頭のおかしい自爆戦法をとってしまう勇者たち。
 不自由な環境の中で、自分の心や体をどう使うのか自分で選び自分で決めていく姿に共感と憧れを抱きます。

★★★ Excellent!!!

剣×魔法×勇者!!
だけど所属は懲罰部隊!?

一癖も二癖もある主人公にそれを上回るぶっ飛んだ仲間たち。それぞれのキャラクター性が濃く、会話も読んでいて誰が話しているかサッとわかる。(これが難しい)

「勇者のクズ」を描いた作家さんだ!!と気づいた時にはもう遅く読ませる文章の虜です!!
ダークヒーローを描くのがとても上手い方で斜に構えた主人公が秘めた正義感に突き動かされていく様がなんとも心惹かれます。

そんな懲罰部隊の勇者たちが中世×近世の中を駆け抜けていくそんな戦記です。

★★★ Excellent!!!

近世~近代レベルの文明水準の異世界を舞台に、『スーサイド・スクワッド』みたいな「刑罰としての異能の特殊部隊」ものの物語を展開する作品なんですが、これを「鉄砲玉としての勇者」という発想と接続してまとめ上げたのがタイトルに冠された「勇者刑」「懲罰勇者9004隊」というアイデアです。
それぞれの発想もなかなか気が利いてるですが、その組み合わせ方があまりにも上手い。

ひとつの作品の中に、古代の人型決戦兵器、神秘的な紋様を媒介とする魔術とそれを即物的・工業的に応用した魔術兵器、おとぎ話でもないと許されないような泥棒の名人、異世界転生主人公のパロディめいた異邦人のなれはて等、それぞれに異なるテイストのファンタジー性をもつガジェットが贅沢に放り込んであるのは作品の大きな美点ですが、なまなかな作者が同じことをやろうとしても作品の見せるべき物が拡散してしまうでしょう。

この作品と作者のなにより凄いのは、各回を作戦名で統一している点に良く表れていますが、この作品のどこをどう見せるのがいちばん面白いのかの要点を常に押さえ、開示する情報を統制し、雰囲気を統一し、作品を制御している事ですね。

作者の手のひらの上で転がされながら、戦場の匂いを感じ、人間世界の外縁から魔物の軍勢が現れる黙示録的光景を眺め、順番に作品に登場してくる皆してどうかしている異能の懲罰勇者たちの活躍を待ちましょう。

★★★ Excellent!!!

この作品は現実に存在しないものであっても活き活きと描写されております。

たとえば、ドラゴンは
 ”パートナー以外の翼の裏を見ることは浮気” とみなします。これは衝撃でした。現実には存在しないのに、すんなり納得できる異世界常識が根付いている!!

キャラクターそれぞれが持つ独特な価値観が本作の魅力の一つであります。

本作を読まれる際は、それぞれのキャラがどんな価値観を持っているのだろう?と注目しながら読むことで、より深くこの世界を楽しむことができるのではないでしょうか。

★★★ Excellent!!!

野球でボールをより遠く飛ばすコツとして、
ボールの少し先を振りぬくイメージでといわれることがあります。

振りぬくイメージで、と言われてもアレなのでもう少し具体的に『飛ばし屋』要素としてこの作品に思ったことを少々。

まず、第一に体重移動。
会心音を生み出す根源は上半身ではなく下半身。鍛えた足腰、基礎力がモノをいう。
足を高く上げる動作は最たるもので、この動作が、より洗練されたもので
あればあるほど、体重移動の”流れ”を生み、球に自らの”重さ”をのせることができるわけです。場面転換と踏み込みの上手さ。流石です。

次にスイング。これは少しアッパースイングで掬い上げるように(具体的には芯の9㎜下)
投げられたボールはまっすぐ進んでいるように見えて重力の影響で徐々に
沈んでいきます。
それにベストフィットするには←ではなく、↘に対応して↖の角度を保つのが合理的です。
魔王現象下という下降線下、徐々に悪化するその状況の中、それに引きづられることなく
状況状況で改善活路を見出そうと少しだけ上向きの視点の主人公と重なります。
(そして何某理由をつけて”救い”上げようとする上昇気風)
キャラの個性と役割、立ち向かうべき環境が非常にマッチしてます。

技術。スピン
打ち出す球に回転をかけることで浮力を生み、ボールはより高く遠くへと運ばれます。
切れのある台詞とノルかソルかイチかバチかの戦術。これが嵌った時に観客(読者)は
「打った瞬間わかる」または「スタンドに入った瞬間」の爽快感に喝采とガッツポーズを決めるわけです。
本塁打はやはり花。時々珍プレーも混じるけどそれも又べすぼーの醍醐味。

最後に日々の鍛錬。欠かさぬ鍛錬
―毎日更新!!―毎日更新!!!言わずもがな毎日更新!!

何より個性的で遠慮皆無なキャラたちがおりなす『振り切った』面白さ!

つまり作家ロケット商会の作風は完全にホー… 続きを読む

★★ Very Good!!

根底から、おそらく死んでも治らないレベルの悪い方向に性質が捻じくれた魅力的な登場人物がそのおかげで得をしたり損をしたりする話。何があっても芯がブレないから勇者なのかもしれない。一般的とは言い難い少し変わった勇者だけど確かに勇者してる。そんな感じの話が魅力だと思います。

★★ Very Good!!

ロケット商会さんが、また凄まじい「勇者」たちを世に送り出した。

ーー勇者とは最大の刑罰である。全員が性格破綻者の懲罰勇者部隊。

最高にそそるキャッチコピーとともに、送り出されたこの作品の世界観は、「優れた能力を持つ犯罪者たちが、命を握る首輪をつけられてフェアリーと呼ばれる異形の怪物と戦う消耗品の『勇者』として、戦場に送り出される」というぐらいにまとめられる。

人類の希望である「善」なるものであるはずの「勇者」が、全て「悪」に染まった「犯罪者」で構成されているという矛盾。しかもその全てが曲者揃いと来ている。これで面白くない訳がない。

しかし、そのキャッチコピーとは裏腹に、この作品を読み進めていったとき貴方はこう思うはずだ。


ーー彼らは本当に「悪」の「犯罪者」なのだろうか?


世界では、誰もが「自分の信念」を「善」として持って戦っている。だから、世界でいうところの「悪」とは、結局のところ「力を持った多数派の善」が、自分たちと対立する「力を持たぬ少数派の善」を「悪」と呼んでいるに過ぎない。


「性格破綻者」というレッテルを「勇者」たちに貼り付けた人間たちは、果たして本当に正常なのだろうか?


主人公のザイロは、今は「力を持たぬ善」の側にいる。「力を持った善」たちのいうところの罪を犯して、その罰として「勇者」に成り下がった。

しかし、ザイロの下に「女神」テオリッタがやって来たことで物語は動き出す。

「女神」は、フェアリーに対抗できる優れた能力を持った選ばれし存在。それは、まさに人類の「力」の象徴である。

「力」を手に入れたザイロたち「勇者」は、今後どのような未来を掴み取るのだろうか。

彼らは、今度こそ「自分の信念」を貫けるのか。

あるいは、再び「力」をもがれて地に墜ちるのか。

「勇者」たちの活躍に、今後も目が離せない。

★★★ Excellent!!!

今まで本当に沢山の小説を読んできましたが、時たまちょっと信じられないくらい面白い作品に出会うことがあります。
『勇者刑に処す』
このご時世あらゆるジャンルがどこかで見たような作品で埋め尽くされてる中、こんな作品生み出せるなんてホントため息つくほど感動しました。凄すぎます、面白すぎます。

是非見てください!!!

★★★ Excellent!!!

主人公と不愉快な仲間達が織りなす、壮大な無理ゲー戦記。
仲間達も個性的で掛け合いも読んでいて飽きない、もっと続きを読んでみたいと思えます。
また、死ぬけど復活するという設定を上手く書いてあり、ドラクエで勇者という単語を知った人はモロに刺さる内容です。ただし相当残虐なので注意。

テンプレに飽きたそこの貴方、是非お試しあれ。
そうでない人もオリジナリティ溢れるこの作品を是非是非読んでみて下さい。

★★★ Excellent!!!

個性的なキャラ、話の進め方、話の内容、全てが揃った逸品であるのに書籍化の話題が出ないとは…
どこかに素晴らしい編集者はいないものか…
漫画化もアニメ化もしやすい内容だと思うし、これらを期待してしまう私が間違っているのか…
それとも世界が間違っているのか…

★★★ Excellent!!!

個人的な感想なんですけど、最近のラノベって主人公が「カッコよくない」んですよね。当然全部じゃないですけど。

スローライフ、好き勝手に自由に生きる、冷遇されたけど今は優遇されてます、万能な能力、ハーレムとか、

作者の現実の欲望を前面に出しまくってるせいか、主人公自身の魅力じゃなくて、主人公の待遇にフォーカスが当たりすぎてるものが多いんですけど、

憧れてる矛先が「人」じゃなくて、「欲望を叶える力や、ちやほやされる環境」だから、なんか薄っぺらいんですよね、良く言えばストレスフリー。

そんななかこの作品の主人公…「カッコいい」んですよ。よく練られた設定や世界観にあぐらをかいてないんです。テンプレ通りに進む為の駒じゃない。こんな男になりたいとか、こんな上司だったらなぁ~とか、そんな「人」としての魅力があるんです。

完全に好みなんですけど、まぁつまり何が言いたいかって言うと、この作者「カッコいい」が分かってるってこと。

★★★ Excellent!!!

まず、この作品における『勇者』とは
最大最悪の罪を犯したものに科される懲罰である。
主人公もその仲間たちも、その懲罰を背負うも当然の罪人であり、
誰も彼もが恐るべき罪を言動から覗かせ、
あるいは現在進行系で犯し続けている存在。

そんな勇者たちに科される任務は、
世界を侵食し続ける『魔王現象』の撃退。
かくして、勇者と魔王は相対することになる。
ただ目の前の魔王に抗い、それを倒すために戦う。
たとえ死んでも蘇らせられ、再び最悪の戦場へと送られる。
戦い続けることそのものが罰。それが勇者刑。

主人公ザイロはその中でも特級の『女神殺し』の罪を背負う勇者。
彼の根底を支えるものは『怒り』であり、
それは自分自身と、世界に向けられたものだ。
その怒りでもって彼は誰かを救うために死地に飛び込み、
魔王に対して無謀ともさえ思える突撃を繰り返す。

最悪の犯罪者『勇者』たちによる、最強の魔王討伐劇。
過去を失い、今を縛られ、未来には絶望しか残らない。
それでも彼らの生き様は不思議な熱を帯びている。

まさに痛快ダークファンタジーと呼ぶにふさわしい傑作である。

★★★ Excellent!!!

金太郎飴状態のカクヨムのランキングの惨状が語るように、同じような作品ばかりのネット小説界で、きちんとオリジナルといえる作品です。

しかも本作の場合は、その独創性を小説の魅力に昇華できるだけの文章力を備えているので、今や絶滅危惧種といっていいくらい貴重なので、是非読んでもらいたいですね。

★★★ Excellent!!!

また生まれた。
良し悪しを評価する以前のどこかで見たようなストーリーが氾濫するネット小説界隈に稀に現れる良きオリジナル。

まずあらすじを読んだ時ピンと来た。これにはきちんと練られた設定がある。なかなか出会えない良作、あるいは未来の名作だと思った。

これだけでも素晴らしいと思うが、何と言ってもこの戦場に迸る人間の意志の輝きが、僕の趣味によく合う。

心から今作品の更なる発展を祈る。