『双星』キャラ紹介その④:アダイ
【玄】の皇帝陛下。
長い白髪に少女のような華奢な肢体。
馬にも乗れず、剣も自ら振るえない。
……だがしかし。
【玄】の綺羅星の如き政治家、将達は、絶対に逆らわない。何故か?
彼に勝つのは絶対に不可能だ、と理解しているからに他ならない。
父である先代皇帝がその生涯最後に決行した大侵攻。
そこに立ち塞がった張泰嵐の前に、【敬陽】を落とせず……先代は戦陣で憤死。
意気上がる【栄】の最精鋭を前にして、齢十五で帝位を継承したアダイは初陣とは思えぬ指揮ぶりを見せつけ、全軍を後退させた。
以来――【玄】は更に興隆。
広大だった領土は更に拡大し、将兵もまた鍛え上げられた。
幼い頃より『天下の統一。すなわち! 裏切り者である【栄】を滅ぼすことこそ、我が使命である!!』と公言して憚らず、彼は虎視眈々と南進を目論んでいる。
障害となるのは未だ健在である英傑、張泰嵐だが……虎の御し方は、誰よりも手慣れている。
作者視点からすると、
武15統110政110人100
という怪物の中の怪物です。
武将ではなく軍師型。しかも、史上屈指の。
【栄】が生きのこっているのは、泰嵐さんの存在と、【玄】に敵が多過ぎる為。
その敵もこの七年で粗方叩き終わっており、その全力を南の偽王朝へ向かわせる時は近いでしょう。
果たして、隻影君と白玲さんはこの人に対抗出来るんでしょうか……?
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