『双星』国家説明その➂:【西冬】

 【玄】の南西、【栄】の北西部に位置する交易国家。古の時代には【ギョウ】と呼ばれる国が存在した。

 【栄】にとっては長年の友邦国であり、協力して強大な騎馬民族に抗してきた。

 国土北部にある七曲山脈は人跡未踏に近い地であり、とてもではないが軍を動かせない、とされる。史上においてその無茶を押し通したのは、王英風の意を組んだ皇英峰のみである(その時は象兵すらも連れていた)。

 第一章で襲来した『赤狼』と思しき将と騎兵は北西に去った。

 作中、隻影は彼の国の寝返りを危惧。

 これは、仮に【西冬】が裏切っていた場合、【栄】は北方と西方に軍を張りつかせる必要性に迫られる為。

 【護国】張泰嵐は紛れも無き名将なれど、総兵力で勝る敵国相手の二正面作戦を強いられれば苦戦は必定。果たして、どうなるのか……書籍版をお楽しみに。


 名前だけは史実の【西夏】から取りました。

 案外と、漢字一字でしっくりくる国名って少ないんですよね。

 今の所、作中で名前付きで登場するのは三国だけ(序章除く)ですが、当然、周辺諸国も存在しています。この世界観だと、刀を容易に出せて気楽です(※史実でも、日本刀は輸出されています。想像を豊かにするならば、南宋の都に日本人がいた可能性だってあるでしょう。18世紀までの中華圏は、途中でドタバタしていますが、間違いなく世界最先進国です)。


 ここまで読んで下さった読者様、有難うございました。

 次からはキャラ説明となります。

 御礼にちょっとした、未公開情報をば……。


 【西冬】の建国者は、嘘か真か、『仙娘せんこ』と伝わっています。


 『双星』はソードファンタジーですが、諸々も出せれば、と思っております。

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