クトゥルフお母さん食堂

どこかに、なぜかどこにでもあるお店のおいしいお惣菜のグルメ実況がメイン。

毎回、ラストは、溶けてしまう、、蕩けてしまうような。

50話を超える大作です。
オススメは、寝る前に毎日一話づつ、お読みになるというもの。
不思議な安らぎに満ちた一日の締めになると思います。

最終話は、ひとつの終わり、そして救い。

ぜひご一読くださいませ。

こんな旨そうな料理を描いた作品を私は他に知らない。

毎回、これでもかというほど見事な食レポのシーンにお腹が空くこと請け合い。読んだ後には誰しもがその料理に興味を持ち、食べたくなるはずです。

クトゥルフ神話に関連しつつ、そのおどろおどろしさにも驚愕。

非の打ち所のない作者の観察力と描写力に、もはや脱帽するしかない作品です。

クトゥルフ神話はずぶの素人でして、ニコラスケイジ主演『カラー・アウト・オブ・スペースー遭遇—』を鑑賞したことが初めてのクトゥルフ体験でした(ラブクラフト原作の映画です)。

そして鑑賞中から吐き気を催した私は、それ以来、自分の中で「クトゥルフ神話と食欲は、互いに相容れないものだ」と決め込んでおりました。

本作に出会い、その考えが間違いであることに気付かされました。

主人公・麗郎がクトゥルフお母さんの偏在するコンビニ「ルリエ―マート」にて美味しそうな商品を購入し、酒と共にレビューしてくれます。

その巧みなレビューのため、真夜中に読んでしまったが最後、腹はずっと鳴りっぱなしです。

しかし…続きを読む

孤独なグルメを彷彿とさせられるシュールなエピソドに苦笑してしまう。

　安くて美味しく、手軽に買えるコンビニ飯……しかもそのコンビニは、店員さんがとても魅力的。通わずにいられないお店「ルリエーマート」……ですが。

　ウマい話には、オチがある。美味しそうな食事の描写に油断していると……。

　このお話は、ただのお酒と食事の食レポだけでは終わりません。

別に読書感想文を入力しなくても、☆を付けれるんですね。

「此方の作品、初見では無く、二度目デスので読書感想文の方は控えさせて頂きます。」

と言うのが読書感想文デス。

「熟女好きとグルメ皆さんにお薦めダス。」

コンビニで手軽にクトゥルフお母さんの料理が楽しめる。一話完結型のグルメ小説。唸る文章力と展開、食レポ。そして死亡。おすすめの作品です。

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（262文字）

一見、普通の料理にみえて形容しがたき戦慄が五感を刺激する冒涜的な食レポである。

出てくる料理は毎回大変美味しそうですし、その後のお約束の殺戮描写は恐ろしいというよりもやや奇妙で狂気じみているのが、ラヴクラフトらしさがあって毎話サクサク読めてしまいます。
語り手の麓郎も不思議な世界に取り込まれて一般的な常識をどこか外れているので何を考えているのかもどかしさもありつつ読み進めていると、終盤に近付くにつれてステキな恋物語へと発展します。
しかしそこはクトゥルフを冠する物語。最後に訪れるのは想像をはるかに超えた結論でした。
期待の上をいく物語です。是非ご一読ください。