第6話
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まるで、
ただでさえ、
風は
しかし、流石に良く鍛えられた
足の裏から、
・・・が、次の瞬間、その優秀な軍人達が一様に息を飲んだ。
なぜなら、いつのまにか、ある
門番の2人が色めき立つ。異常な
「貴様、何者だ!!?許可証を見せろ!!!」
当然の
・・・しかし、返事が来ない。テンガロンハットの男は
あたりは、
極めて
その男も
「・・・いい加減にしろ。ブライアン
その男もやや長身で長髪で赤黒く、立派で
言葉は
当のブライアンの方も
「なるほど、今日はもう一人かつての上官がいらっしゃったか。
明らかに
「
そこまで口上を述べたとき、エリオスが右手をかざして
「もうよい。ブライアンの事は私がなんとかする。職務に戻って良い。」
「しかし、エリオス
もう一人の門番が口を
「
一瞬、エリオスの
「
2人の若い門番は目を合わせ、
「さあ、気を取り直して行こうか。ブライアン。貴様がここに現れた理由は一つしか無いからな・・・。さあ、正門を開けよ!!!」
エリオスは、この建物の中に
ブライアンもしたり顔で相変わらず2人の若い門番を
「すみませんな・・・。エリオス中佐殿。この
「まあよい。しかし貴様、もう少し
「そうですな・・・。」
そう言う会話をしながら、二人の職業軍人たちはこの
暫くして、正門がギギギッと音を立てて閉まって行くと、二人の若い
辺りは誰も居ない上に、天上界の水分が全て落下してくるような
「なんだって、エリオス中佐はあんなにブライアン軍曹に
エリオスは
もう一人の門番が口を
「確かにちょっと不可解だよな。もし俺たちがあんなことをしでかしたら、
門番達は不思議な謎を頭に抱え
やはり、そこには自らの
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石造りの壁に
「一応、念の為に
「勿論ですよ。エリオス中佐。ただ・・・自分の中の魔物が少しずつ、
また、二人の間に
エリオスはやや頭を垂れ、深い
「・・・要するに何も飲まないよりはマシ・・・って言う事だな・・・。」
溜息と同じで言葉も地面に
先程の門番の前での、
「昔はお前も
押し黙っていたブライアンが
「数日前の大通りの白金の騎士と、
「ああ、まあな。だが、正直難しいよ。この問題は。お前もこの国を守る為に
「済みませんでした。中佐殿。つまらないことで、頭に来てしまって。ご迷惑をお掛けします。自分で言うのは何ですが、このように、冷静でいられる時はいられるのです。ただ、昔に比べれば・・・
ガラにも無く、ブライアンも
「いや、良い。信用する・・・。性情が
と、エリオスが言い終わると、二人は突き当たりにある大きな鋼鉄の
「この扉の向こうに・・・な・・・。」
そう言うとエリオスは
ガチャン・・・。ギギギ・・・。
重厚な鋼鉄の門扉を力任せに開けると、
その他、数種類の異臭が二人の
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