第18話
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このスクワイア事変、とも、言うべき、事態はどんどん、伝書鳩、伝馬などで、オーヴィル公国全体に拡散していった。
ブラックタートルの太守、フェルナンデス
幸い、数分で意識は回復したものの、その後もベットに寝込んでしまった。
なんの、労苦も知らず、壮年を過ぎたこの、
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ビル・ローレンスは何度も何度も馬腹を蹴った。もう疲労で脚の感覚が無くなって来ている。
先程、エリオス
彼の、愛馬は
途中、何度も振り落とされそうになったが、そのぶん、体力は有り余っているのであろう。
心強い限りである。
親友というよりは
(そういえば・・・ジェームスとトムはどうしてるのか?)
軟派で、
少し時間が経過し、
いや。
この、経験の浅い兵士は、戦時を生き抜いてきては、居ない。事実上今回、派兵されれば、
だが、このまま行くと公国内の共食いに参戦せねばならないのだろう、と思うと、バカバカしく感じるのは、仕様がない。
なんとも、複雑な気持ちである。
(しかも、武装蜂起したのは、あの
正直、
数週間まえの、白兵戦の訓練でズタボロに、やられた相手だ。
(彼の強さは、骨身に
懸念事項が次から次へと、湧き出てくる。
今は、時が惜しい。
辺りの、
また、馬の腹に、拍車を何度も接触させる。
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陸軍参謀本部はとんでもない朝を迎えている。
武官、文官、が入り乱れて、
「しかし、大変な事になったな。
「兼ねてから、問題行動が多い、下士官だったが・・・。」
「血気に
「この資料を見る限り、今年、34才になったのか・・・。普通はもう、
「普通は・・・。な・・・。」
一同の溜息が漏れる・・・。
「五年前の第四次大陸大戦では、もっとも、消耗率の高い部隊に、いたようだな。」
会議室の中は、
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