第50話
50
左右を切り立った
一台の衝車が、搦め手門に突撃せせられ、門扉に
跳ね橋を、折り
濠は元々は空堀だったが、今では
この激戦地を場違いな程の落ち着きぶりで、静観している男が居た。
そうあの、眼帯の紳士である。
彼は一本の千年杉の頂上部に近い所から、携帯用の遠眼鏡で戦況を監視している。
(なぜ、反乱軍が鎮圧軍をこれほどまでに、接近を許したか。ただでさえ激しい雷雨により、行軍が消音されているうえに、将卒と
「・・・ここまでくると、マンソン隊の
眼帯の紳士は、流石に口から言葉が,
あの一見無駄の様な時間に、エリオスは色々工作が出来る余裕が生じた。
(これは、思ったよりも、早く決着がつくかもしれんな・・・。私の出番は無いかも知れん)
自分よりも若干年少の陸軍佐官に
眼下では、
次の瞬間、眼帯の紳士の視界にもう一両の攻城兵器が、参入してきた。
現代の消防車の格好に酷似した「
台車に、
間も無く、ブライアンも出張って来るだろう。
その時どう戦局が変化するかだ。
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